#写真
何とも不穏さを感じさせるタイトル。 作家自身も齢七十を超え、 更には癌の摘出手術も経験するという経緯がそうさせているだろうか。 なのに、サブタイトルは「東ノ空・PARADISE」。 何れも死を感じさせるものではない。 会場内で先ず驚かされるのは「撮影可…
ファイナリスト六名の作品が展示され、 会期は~11月20日(木)まで。 グランプリは『吉田志穂』の〔Log〕と最早決定しているけど、 自分としては 『高橋由衣』の〔CLOSET〕や 『北田瑞絵』の〔性アンドインスティンクトイン彼女〕に共感する。 前者は母親の…
【西口】ロタリーに出て、左手に進む。 坂を登る中途の左側に、蔦が絡む古い建物が見えて来る。 303号室への鉄製の階段は建物の外に設置されているので、 かなり古びている上に急で、なんとなく危なっかしい。 標題ギャラリーの展示スペースは 六畳ほどの狭…
一般の入場料は300円。 会期は~11月25日(火)まで。 『林忠彦』のこのシリーズは、他の場所でも何回も観ているんだが、 またふらふらと誘われるように来てしまった。 良いものは良いからね。 写真に撮られている主達は、 何れも明治~大正~昭和も十年まで…
写真家『ヴァンサン・フルニエ』による 三つのシリーズの作品展。 〔SPACE PROJECT〕 〔POST NATURAL HISTORY〕 〔THE MAN MACHINE〕 合計の展示数は三十に及ぶ。 順に 宇宙服や飛行士、管制センターを写したもの、 人工的に造られた昆虫・鳥・動物達を写し…
「Eye of Vortex/渦の眼」の副題が付き、 成る程、言い得て妙だ、インドを舞台にした写真が 相当数並んでいる。 なにしろ、 国土の面積は第7位、 人口は12億人で第2位という広大な国家だ。 人種・民族も多様、使われる言語も数多で、 まさにヒトの坩堝…
優秀賞5名、佳作20名の作品が展示されている。 今年は珍しく、「優秀賞」5名の作品を面白く観た。 うち三名、 『須藤絢乃』の〔幻影-Gespenster-〕 『森本洋輔』の〔Yoyogipark,Shibuyaku,Tokyo〕 『山崎雄策』の〔「(佐藤 愛)」〕 は何れもが匿名性を…
「大根は4センチくらいの厚さの輪切りにし、」の副題の通り、 館内は美味しそうな料理の写真で溢れている。 出来上がったものの写真もあれば、 調理過程の一葉もある。 また、プロの料理人や料理研究家の一品もあれば、 市井のお母さんたちが作る一品もある…
「清里フォトアートミュージアム(K*MoPA) 開館20周年記念」 「世界の若い写真家の情熱を未来に伝える“ヤング・ポートフォリオ”20年の軌跡」 との副題が冠されている。 先ず出迎えてくれるのは「ヤング・ポートフォリオ」の選考委員達が 若かった頃の作品の…
元々の会期は~7月31日までだったのだが、 「好評につき~9月8日(月)まで延長」と Webのページに加えギャラリーのポスターにも書き添えられている。 「CELEBRATION OF FOOTBALL IN BRAZIL」と副題にもあるから、 今年の大会を記念しての催しなのだろう…
本日が会期初の週末。それに加え、渋谷近辺は 雨が降ったり止んだり。雨宿り代わりに飛び込む客も多いのだろうか。 場内は常にも増しての来場者。 大判の美しい写真が、ずらりと並んでいる。 一つ一つがカレンダーに掲載されているものの趣き。 作者の名前と…
『Marisa Shimamoto=嶋本麻利沙』による写真は 日常の何気ないスナップが連綿と並べられ、 彼女の心象風景にもかかわらず、 不思議と自分が以前体験したような既視感がある 普遍的な情景。 緊張感の欠片も無く、 鑑賞者の側の心情も ゆるゆると融解してしま…
”第9回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展" 入り口のポスターは二人の裸の男性が絡み合う やや扇情的なもの。 ギャラリー内部に掲示されている作品も 幾つかは同様で、作家本人がゲイであることを公言しているわけだが、 本展の本質は別の処にあるようだ。 …
此処も随分と混んでいた。 展示点数が多いことは勿論だが、 そのディスプレィの仕方が 常とはかなり違っていることも要因かもしれない。 中央に平台が設置され、ポスター類が掲示された壁との間隔が狭小なので そう感じるのかな。 「資生堂」に在籍していた …
第27回写真『ひとつぼ展』入選者の個展。 会期は~5月29日(木)まで。 当日は作者も滞廊。 訪問者に丁寧に挨拶をし、親しげに言葉も交わしている。 傍で耳に入って来るその内容は、 ホントなのか冗談なのか判然とはしないが、 人となりも良く判り、 その人…
此処へ来るのも随分と久し振り。 以前は住居が近かったこともあり 回数を重ねたもんだが、確か”ワイエス展”が最後だったか。 今回は招待券を頂いたので、やって来た。 一般の入場料は1,000円。 天気の良い休日の常で 公園内は親子連れで溢れている。 なのに…
「次世代の若手写真家を発掘する」 とのサブタイトルが冠されている。 会期は~4月17日(木)まで。 ファイナリスト六名の作品が展示。 最早グランプリは『山下達哉』の〔除染〕に決定している。 「3.11」後の原発事故に題をとったものだが、 しかし、こ…
本年から新設された「ACTアート大賞」の「写真部門展」。 会期は~4月13日(日)まで。 本日が初日なのにもかかわらず 自分以外の来訪者は皆無で寂しい限り。 幾らゆったりと拝見できても、 これじゃああまりに閑散すぎ。 まあ、展示場所の案内も、 写真にあ…
会期は~4月22日(火)まで。 ギャラリーの全てのスペース(端から端まで)を使い 大判の写真が相当数展示されている。 各々には、(写真家の名前と共に) 写真の背景 フォトグラファーのコメント が添えられ、我々が感情を移入し易い仕掛けも 設えられてい…
開場は【マリオン11階】。 此処での展示は~3月19日(水)だが、 この後各地でも開催される。 「3.11」を前にして 報道も多く取り上げているし、 イベントの開催頻度も同様。 なので、さぞかしの混雑を覚悟して行ったのだが、 場内は思いの外空いて…
7日(金)が初日の本展。 最初の週末は雪にたたられ、 今週末も、またもや雪にたたられ、 会期末の23日(日)まで、この先穏当に進めばいいがと思いながら訪問すれば、 想定通り館内はかなり閑散としており、 過去六回で一番の不入りな感。 尺の長い映像作品…
第8回写真「1_WALL」グランプリ受賞者の個展。 会期は~2月20日(木)まで。 展示されている 大判の写真の多くには、子供の姿。 場所は公園であったり、道端であったり、水辺であったり。 何れもが、彼等・彼女等の好みそうな場所。 そして何気ない仕草をして…
こちらは、一転して新宿の歴史を物語るもの。 しかも、自分にかなり近しい昭和の四十年代に収斂されており、 実際は三十四年(1959年)~五十一年(1976年)の情景が 眼前に展開される。 館内は五つのパートに分かれ、 計二百枚強を展示。 しかし、これらを…
昨日の大雪の残滓。 車道も歩道も、特に端や日陰の箇所は雪が残り歩き難い。 加えて、エントランスの部分も 殆ど除雪がされていない建物もあるし・・・・。 なので、多くのギャラリーは、今日は閑古鳥が鳴いているだろうと 目論んでの訪問。 実際、自分の滞…
建物の改修が終了し、今月18日~再オープンの標題館。 二つの展示会が開催中で、何れも無料。 でもって、本日の目的は、看板に向かって右側。 「3.11 時のイコン 東日本大震災の記憶」なる副題が冠されている。 展示会場は2階になる。 岩手・宮城・福島の被…
今年も、”shiseido art egg”の季節。 第8回目となる今回は、 加納俊輔 2014年01月10日(金)~02月02日(日) 今井俊介 2014年02月07日(金)~03月02日(日) 古橋まどか 2014年03月07日(金)~03月30日(日) の順に展示され、 ハナを切るのは『加納俊輔…
一般の入場料は500円だが、 本日は恒例の無料の日。 三つの展示の中では、 このB1Fが一番人が疎ら。 確かに、 解説をWeb上等で事前に読んでおかないと その意図するところが判然としないほど、 写真や映像にまつわるモノが、雑然と並んでいる (いや、…
一般の入場料は700円だが、 本日無料の日。 3Fの会場がそれなりの混雑だったので、 覚悟をして臨んだのだが、 大きな作品が多いためか、意外と人の流れはスムース。 ほぼストレス無く、鑑賞することができた。 展示内容は 副題に「日本の新進作家vol.12」…
一般の入場料は700円だが、 毎年1月2日は入場が無料。 で、場内はと言えば、大変な混雑。 ここ数年で一番の入りではないだろうか。 でも、周囲の人達の会話を聞いていると、 フリのお客さんが殆どで、 できれば、これ以降、アートに興味を持って 周辺も含…
タイトルにもあるように、 今年が生誕百年とのことで、『植田正治』関連の催しは 目白押し。 残念にも行けなかったがここでも開催されていたし、 【写真美術館】には、必ず行く。 で、本展。上記二つとは重なる内容もあるだろうけど、 会期は~2014年1月5日(…