本
著者の『ダンカン・ワッツ』と言えば 数年前に「スモールワールド」についての追試を 大規模なNet上のサンプルで実施したことで つとに知られているが、衝撃的だったのは、 『Harvard Business Review』昨年4月号に掲載された 「流行が起こる本当のメカ…
「同点で迎えた9回の裏、 ノーアウトのランナーが四球で出ました。 サヨナラを狙って、セオリー通り、 送りバントでランナーを二塁に進めます」 野球放送でよく聞くフレーズだが、 ここでの「セオリー」は「理論」ではなく、 「暗黙の了解」とか「常道」の…
それにしても、去年末~今現在までの 寒さは、何としたことだろう。 三月末になっても、日中の最高気温が 十度を下回る日が続いている。 「地球は温暖化しているんじゃあ なかったんかい!」と、 つい周囲にも語ってしまうわけだが、 この本、 巷間言われて…
新聞の書評欄で気になって購入。 1999年に初版が出され、本年7月で18版を数える。 第三回の鮎川哲也賞の受賞作。 同賞は『東京創元社』が募集する、推理小説作家の新人登竜門。 と言うことは、本作も”推理小説”の位置づけとなるわけだ。 『駒子』は(〔雪国…
1979年『講談社』刊。 1987年、同文庫刊。 そして、今年の3月、『創元社』から文庫が刊行された。 作者の『佐々木丸美』は1949年の生まれだが、4年前に他界している。 此処に来て再評価されている作家、ということのようだが、さて・・・・。 『本岡』一家は…
帯には「13万部突破!!」と大書してある。 初版は2001年の11月。 この版は2009年の7月で、第5刷。 10月に見たときには「15万部突破!!」に書き換えられていた。 此処に来て、急激な売れ方だ。 最近流行りの”本屋さんのPOPから火が点いた” って類だな。 「…
原題は〔Marilyn dernieres seances〕なので、 〔マリリン・モンロー 最期の時〕とでも訳すのだろうか? 彼女の死を巡っては、「自殺だ」「いや、他殺だ」と議論百出。 本も多く出版されている。 本書は『マリリン・モンロー』の最後の精神分析医で、かつ 彼…
と、言うわけで(ど~ゆ~わけだ)、『三浦しをん』のエッセイを、 加えて、更に、二冊買い込んだ。 時系列的には最新の作から旧作へと、遡って行く感じ。 連休が終わっても、変わらず長距離の電車移動が多いので、 乗車中に一気呵成に読みまくる。 有体に言…
と、言うわけで(ど~ゆ~わけだ)、『三浦しをん』のエッセイを、 早速、更に二冊買い込んで読んでみた。 この二冊を選んだのは、単純に表紙に魅かれたから。 『松苗あけみ』ですぜ。 『松苗あけみ』はかなりスキで、ここいら辺りは、ちゃあんと押さえてい…
第135回(平成18年度上半期)直木賞受賞作。 はっきり言ってなめてました、申し訳ありません。 ど~せ、面白くないんだろ~と。 新聞広告で文庫化されたことを知って、何気なく買いました。 いや、もう、吃驚です。頁をめくる手が止まりません。 一気呵成に…
帯にある 〈世界が感動した 21世紀版『アルジャーノンに花束を』〉 に惹かれて購入した。”ネビュラ賞”も受賞している。 新聞の書評も好意的。 ちなみに、〔アルジャーノン〕は”ヒューゴー””ネビュラ”の両賞を受賞。 また、翻訳者も同じ『小尾芙佐』。 〔アル…
〔黒部の太陽〕という映画がある。幻の映画と言われている。 1968年に公開されたが、その後、完全版の再映はされていない。 勿論、ビデオ化もDVD化もされていない。 その間の事情については、まことしやかなことが巷間言われているが、 真偽の程は判…
〔私という運命について〕 書評を見てつい買ってしまった。 Netで調べると、直木賞候補になったこともあり、 縁者にも小説家が多い作者らしい。 女性主人公の十年(三十~四十)が、 手紙を媒介にして、抑えられた筆致で語られる。 登場人物はハイソで良…
〔裁判長!ここは懲役4年でどうすか〕に続く裁判傍聴もの。 前作はタイトルに魅かれて文庫の発売と同時に買ったが、いや~面白かった。 その後、続々と出版された裁判関連本(新書もしこたま発刊されたもんなぁ)の 嚆矢となったわけで、本作も、当然のよう…
取敢えず、4冊読んでみた。 〔イニシエーション・ラブ〕~〔リピート〕~〔Jの神話〕~ 〔クラリネット症候群〕の順で。 〔イニシエーション・ラブ〕 書評を見て買ったのだが、帯のキャッチでは表現が生ぬるいと感じる驚き。 (多少ネタバレになるけど、色…
ワインは好きだが、それほど知識があるわけでは無い。 日頃は千円内外のものだし、記念日の時は二千円くらいのスパークリング。 年に何回かは五千円以上のシャンパンを飲む程度。 なので、この本 に出てくるような有名銘柄には、とんと無縁である。 〔ロマネ…
〔<後期高齢者>の生活と意見〕 〔人生は五十一から〕のシリーズに代表されるコラムの類で、 昭和の下町を語るときの筆致は、勿論生き生きとしているのだが、 時事に対する鋭い眼(例:当時の内閣の本質を、こんなに早く正確に見抜くなんて・・・・) にも唸…
<恐竜はなぜ鳥に進化したのか> 日本語のタイトルよりも英語タイトル<Out of Thin Air>の方が、 (当たり前だけど)本書の内容を良く表している。 生物の進化には酸素濃度が大きく関与している、という仮説を、 既に証明されている事実を盛り込みながら、多面的に論証している</out>…
〔幻の特装本〕 毎回のように<このミス>上位にランクされているシリーズ。 前作が面白かったので買ってしまった(のだろう、多分)。 〔死の蔵書〕~前作 実は、1997年に購入して、昨年まで寝かせてあった。 過去、多量に読んでいた、推理・サスペンス・…