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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

沢渡朔 写真展「少女アリス」@Fm~恵比寿 2014年10月12日(日)

【西口】ロタリーに出て、左手に進む。
坂を登る中途の左側に、蔦が絡む古い建物が見えて来る。

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303号室への鉄製の階段は建物の外に設置されているので、
かなり古びている上に急で、なんとなく危なっかしい。


標題ギャラリーの展示スペースは
六畳ほどの狭い空間。

壁にはずらりと目当ての作品が並び、
その極少の空間にヒトが犇めきあっている。
う。凄い人気だ。

一瞬入るのを躊躇うが、ここで観ておかないと、
今度何時お目に掛れるか判らないからなぁ。

そして足を一歩踏み入れれば、
そこは透徹した幻想の世界。

でも考えて見れば、もう四十年も前の作品なんだから、
写真の少女も、最早五十路となっているはず。

しかしこの一葉の中では、無邪気な、しかしどこかしら大人びた
胸もふくらみきらない幼女の姿を保っている。

色んな意味で恐ろしくもある。

原作者の『ルイス・キャロル』も
この類の写真を多くモノしていた(今は殆ど残ってないけど)わけで、
無垢と神聖を兼ね備えた短い時間を切り取るのは
永遠のテーマなのだろう。