【西口】ロタリーに出て、左手に進む。
坂を登る中途の左側に、蔦が絡む古い建物が見えて来る。
坂を登る中途の左側に、蔦が絡む古い建物が見えて来る。
303号室への鉄製の階段は建物の外に設置されているので、
かなり古びている上に急で、なんとなく危なっかしい。
かなり古びている上に急で、なんとなく危なっかしい。
一瞬入るのを躊躇うが、ここで観ておかないと、
今度何時お目に掛れるか判らないからなぁ。
今度何時お目に掛れるか判らないからなぁ。
そして足を一歩踏み入れれば、
そこは透徹した幻想の世界。
そこは透徹した幻想の世界。
でも考えて見れば、もう四十年も前の作品なんだから、
写真の少女も、最早五十路となっているはず。
写真の少女も、最早五十路となっているはず。
しかしこの一葉の中では、無邪気な、しかしどこかしら大人びた
胸もふくらみきらない幼女の姿を保っている。
胸もふくらみきらない幼女の姿を保っている。
色んな意味で恐ろしくもある。