RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

路上から世界を変えていく@東京都写真美術館 2014年1月2日(木)

一般の入場料は700円だが、
本日無料の日。

3Fの会場がそれなりの混雑だったので、
覚悟をして臨んだのだが、
大きな作品が多いためか、意外と人の流れはスムース。

ほぼストレス無く、鑑賞することができた。

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展示内容は
副題に「日本の新進作家vol.12」とあるように
この時期ならではのもの。
昨年の同展は、(個人的に)年間のベストに入るくらい充実したものだった。


今年は『林ナツミ』が観られればいいや、ぐらいの気持ちだったのだが、
彼女の展示には少々がっかり。

最近更新が滞っている日記で既見のものが殆どなのと、
此処での展示手法を意識したのか、
大きく引き伸ばされたり、3Dを志向した作品が多く、
数が少なすぎ。


が、それを差し引いても、たっぷりとお釣りが来るくらい、
他の展示は充実。


糸崎公朗』の作品は鳥の眼から蟲の眼まで、
その視点が切れ目無く、連続して自在に動き回る。
これは初めての体験。

加えて、写真を切り離して組み立て、
ジオラマ様にする試みは
ここでの〔テラダモケイ〕を
彷彿とさせる。


また『鍛治谷直記』の作品群は、
これはどう見ても「秘宝館」を意識しているとしか思えない、
チープでちょっとエッチでキッチュな対象をポスターの様に切り取り、
壁面いっぱいを使い、相当数を貼り出している。

眼を点にしながら魅入っているお客さん多数で、
そちらの表情を観察する、別の意味の楽しさも加わる。


『津田隆志』の作品には「QRコード」が添えられ、
それを読み取ることで関連するWebサイトに飛ぶことができる
インスタレーションに近い仕掛けも面白い。


会期は~1月26日(日)まで。