RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

双葉@新橋:豆腐料理

暑い暑い暑い暑い。

こう暑いと食味はやはりさっぱり系を志向する。

しかし、一方で栄養、特に蛋白質は十分に摂取したいところ。

で、今回選んだ標題店
人形町】に本店がある『双葉』の姉妹店。

場所は、路地を挟んでここの向かい。
店頭に豆腐小僧が立っているので、間違えることはないだろう。


当日は事前に予約、
料理+呑み放題で五千円のコースを組んでもらう。

店内は、ほぼ使われてないカウンターにテーブルが二卓と小上がり。

我々意外の客は二組で、
さっと豆腐を食べ、さっと引き上げる。

ある意味、粋かもしれない。


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《冷奴》

氷も浮かべられ、何とも涼やかだ。
豆腐は絹。
当然、表面は滑らか。
添えてある大振りの竹串を刺して持ち上げるのだが、
どうしてどうして、しっかりとした造り。
程好い硬さが心地好い。
大豆もふうわりと薫る。

ただ、醤油主体のつけダレは少々凡庸だけれどね。


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《豆腐の唐揚げ》

なにこれ!
ホントに豆腐なんですか?
食感といい、味付けといい、
鶏の唐揚げ、そっくりなんですけど!!
精進料理の手法に、この手ものがあるとは聞いていたけど
実際に賞味するのは初めて。
それにしても旨すぎる。
一旦、揚げたものに再度火を通したのだろうが
ほの暖かさが、更に美味しさを増している。

店主に確認すると、材料は高野豆腐に湯葉とのとこ。
でも家庭ではできないわなぁ。


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あっと、余りの感動に《お通し》を
食べるのを忘れてた。湯葉二種。
湯葉には山葵。
方や煮びたし、と
食感と味の違いを確認できる。


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《胡瓜の浅漬け》

これが、たっぷりと出される。
元々、さっぱりしたものばかり食べているわけだが、
箸休め、と言うか、味の転調には、もってこい。


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煮しめ

ネタは三種。飛竜頭・厚揚げ・大根。
何れも美味い出汁にたっぷりと煮ふくめられつつも、
素材本来の食感や味は失ってはいない。
上々の処理。
ベースの豆腐が良く出来ているからこその味だろうな。


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《おでん》

ネタは、竹輪・蒟蒻・玉子・さつまあげ

先ほどの《煮しめ》と似ているが
味付けは微妙に異なる。

やっぱり、《おでん》の味なんだな。

玉子は硬茹でながら味がしっかり沁みているし、
竹輪も出汁をたっぷり吸っているしで、
もう、満足満足


最初から最後まで、
豆腐類及びそれを素材にした料理で終始し、
基本スタンスが一本きちんと通っている。

殆ど料理は造り置きだが、
夏は冷たいまま、冬は温めて、夫々が供されるのだろう。

それにしても、店主の日本酒好きは相当なもので、
こちらの出身や好みを上手く聞きだし、
次々と薦めて来る。

我々も調子に乗って、次々と猪口を空け、
呑み放題にしなかったら幾らになったんだろうと
ちょっと背筋が寒くなったのと、
店の側は原価割っちゃたのでは?と、心配になってしまった。


評価は、小料理屋基準の☆五点満点で
☆☆☆★。

《豆腐の唐揚げ》はまた食べたいと思った。
多分、家では作れない味。