RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

第3回画心展@佐藤美術館 2013年4月27日(土)

京都造形芸術大学 日本画selection vol-3」
とサブタイトルにあるように、
本展も三回目。
計十三名の作品が展示されている。

会期は~4月29日(月)までなので
残すところ二日。

しかし、例によって空いており、
自分が滞在した間に
他の来場者の姿は皆無と
かなり残念。

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『幸田史香』の〔薫風〕。
いつ観ても、気品のある黒猫の描写。

『横関健太郎』の〔apotheosis〕。
杉の板に描かれた、女性が樹から生み出されようとしているのか
(または、その逆で、樹に変容しようとしているのか)、
2×4mの大作は、観る側を圧倒する。

『八木佑介』の〔午前二時五十二分〕。
黒のしじまに、ほの紅い灯りが照らす。
高架の上を電車が通過通過しても、
ガードの下は静謐が保たれている風。

『川又仁奈』の〔アネモネ〕。
若い男性が樹と同化しようとしているのか、
それとも生まれいずる瞬間なのか。
ガスマスクで隠された表情の見えない顔ともども、
斬新な着想。

『顧亜婷』の〔secret/narcissus/dream〕。
本展はなぜかしら、植物に想を得た作品が多い。
その中でも出色、更に闇への同化も加わり、
女性の若く白い膚さえ、その年齢故の三つのテーゼに
押し隠されそうだ。


4階の受付では、A4一枚の作品解説と、
立派な作品集も配布されており、
それが頂けるだけでも訪問する価値はあるのになぁ。