RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ビストロ オレイユ(Bistro Oreille)@大井町:フレンチ

昨年一月にオープン以来、アッと言う間に
食べログ」の大井町でのランキングが一位になった標題店。

電話しても繋がらなかったり、
満員だったりして、漸くの訪問。

店内は厨房に向いた九席ほどのカウンターに
二人掛けのテーブルが数卓。

19時の我々の入店時には半分ほどの入りだったのが
程無く満員に。

二回転する席もあり、大層な繁盛。

予約や問い合わせの電話も頻繁に入り、
これを若夫婦二人で回しているんだから
ある意味凄い。

それでも、料理はテンポ良く供され、
サーブも上々。
厨房内のシェフとの会話も楽しく
気分よく頂けた。


先ずは香りのよい《よなよなエール》で喉を潤おし、
定番と季節のおススメのメニューの中から適宜選択して行く。


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《鴨のサラダ》

野菜たっぷり。ドレッシングはやや酸味が強いけど
味の濃い野菜には合っている。

鴨がイイ。軟らかい味。
こんな仕上がりのものは、食べたことがなかった。


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《シャルキュトリー盛り合せ》

計五種ほどが盛られている。
何れも量が多い。

わけてもパテが素晴らしい。
レバーのような濃厚さのあと、すっと蕩け、
ごろんとした食感の肉が残り旨味が広がる。

脂肪分の多いハムはバゲットに乗せて食す。


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パンは別料金。

バゲットは既製品のようだが、
丸い方のパンが激ウマ。

もっちりして、ふかふかで、
身がみっしり詰まって。

そのままは勿論だけど、ソースを拭っても
十分に美味しい。

あまりに上出来だったのでお替りをする。

更にモノ欲しそうに見えたんだろうか、
「焼き過ぎたので」の一声と共にバゲットを一個
後で追加してくれる。

すんません。なんだが、いやしくて。


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《白子のソテー》

旬の一品だが、あまりにも事前予想を裏切るビジュアル。
どう見ても、ソースとマヨネーズの掛った
たこ焼きにしか見えない。

粉をふってさっとソテーし、
アヒージョっぽく調理されているのを想定するでしょ、フツー。

白子はかなり大きく、子供の握り拳大はある。
一口では食べ切れず、二つに割って、熱々を恐る恐る口の中へ、ね。

ホウレン草とアルファルファのような野菜も多いし、
濃厚そうに見えてソースが素材の旨味を殺さず
上々な取り合わせ。


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《サーモンのソテー》

これも大きく切られている。
身はほっこり。

複数種の野菜が盛られ、ソースは酸味が効いている。

それでも、サーモンと合わせると、
全然酸っぱさが立たない。


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青海苔のパスタ》

なんとユニークな取り合わせ。

置かれた途端に磯の香り。
口に入れば当然、青海苔の旨味。

ベーコンも入り、肉類の味も加味され、
それでも最多の素材故か、和がふんぷんと香る。

パスタの茹で加減も絶妙。


余裕があればデザートを、と
考えていたが、これでお腹は一杯に。


ワインは《ココファーム 農民ドライ2014》。
当該店では最後の一本だそう。

香りは勿論良い。
すっきりした酸味で爽やかな口当たり。

値段は市価の倍ほど。


そして、呑みっぷりが良かったせいだろうか、
巨峰のワインを一杯ふるまって呉れる。

甘い香りに、とろんとし、濃厚な口当たり。

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これだけの飲み食いで、
お代は1.4万円。

正直、もっと行くかと思っていたので、
拍子抜けするほどの良心価格。


評価はビストロ基準の☆五点満点で☆☆☆☆★。

尚、此処に記載した名称は
お酒以外は
勿論、正式なものではありません。