RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

オステリア アプント@神保町:イタリアン

周辺は事務所が多く、
夜ともなればかなり薄暗い空間が広がっているのだが
標題店の灯りが、軟らかく光を放ち、なんだか気持ちまで暖かくなる。


店内は六人掛けのカウンターに四人掛けのテーブルが四卓ほど。

当日は20:30と、かなり遅い時間の訪問にも拘わらず、
近所に住んでいるんだろう、小さい女の子を連れた夫婦、
近隣のサラリーマン集団で賑わっている


イメージ 1

イメージ 2


《プロシュート》《カプレーゼ》《レバーペースト》《チーズ》
がワンプレートに盛られている。
目にも美しい。

《プロシュート》は口の中でさらさらとほどけて行く。

《カプレーゼ》のトマトは完熟で甘々。

レバーペースト》は濃厚。

《チーズ》は食べ頃の熟成度合い。塩分の度合いも上々。


イメージ 3


《合鴨のソテー》

合鴨だから、この季節でも食べられる。
血も滴り、脂は厚め。
甘酸味のあるソースとも相俟って美味しいなぁ。

付け合わせの野菜は、玉葱と蕪。
で、この蕪が思いの外、いいんだ。
土臭さも無いし。


イメージ 4


《桜鯛》

季節らしい一品。
大き目の尾頭付きが丸ごと供される。

上面には香草のペーストがたっぷり。
中を切り開けば、ほわっと湯気が上がり
ほくほくとした身があらわれる
いいね、いいね。

ただ唯一の難点は骨が取られていないので
食べる時には注意が必要なこと。
喉に刺さると大変だしね。

付け合せの茄子の形状もユニークだ。


イメージ 5


《豚肉のグリル》

付け合せの野菜も含めたっぷりな分量。

焼き加減も上々。
肉の旨味も同様。
もちっとした歯応えも素晴しい。


パスタ類は二種を選択。

イメージ 6


《海老のトマトクリームソース》

海老の旨味がガツンと濃い。
パスタへの絡みも良好。
茹で加減も言うことナシ。


イメージ 7


ペンネゴルゴンゾーラクリーム》

家でも時々作るが、やはりプロの手になるモノは
一味違う。
たっぷり纏わり付いたチーズは単種ではないだろう
味の深さ。


そしてデザート

イメージ 8


《フレンチトースト》

大振りの、厚みのあるバゲットを、
ざっくりと切り出しフレンチトーストに仕立てている。
表面は熱々、中はふわふわでほわっとし、
玉子と乳製品が合わさった旨さが堪らない。

多そうにみえても、さっくりと
胃の中に納まってしまう。

いやいや、お腹が膨れた。


馴染みの人に連れて来てもらったので、
料理は基本お任せ。

呑みものもビールで始めて、グラスの白と
更には赤がボトルで二本空く。


評価はオステリア(≒ビストロ)基準の☆五点満点で☆☆☆★。


パンと称して供される紐皮状のものではソースを掬うのに不十分。
《フォカッチャ》タイプの一品が欲しいところ。