RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ポワソンルージュ@大井町:ブラッスリー

一週間前に予約を入れたのだが、
既にカウンターしか空いていないとのこと。
いや、いや、こちらはカウンター大歓迎なんで。

場所は【阪急】の裏手。
【三つ又】の僅かに手前の坂の中途に在る。

で、当日、意外にも、二人掛けのテーブルに案内される。

それにしても、二人掛け×十卓以上のテーブル席。
奥の個室、19時の時点でほぼ満席。
更には、幾つかの席は二回転目に突入せんとし、
大層な繁盛振りだ。

先ずは《カールスバーグ 500円》で喉を湿らせつつ
メニューを紐解く。

相当な品数が、壁に掛けられた黒板共々記載されている。

これは迷うなぁ。

丁寧に解説してくれる店の人に確認しながら、
前菜・魚・肉・デザートのプリフィクス 4,000円を選択。

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《前菜》砂肝のコンフィのサラダ。
のっけから仰け反ってしまった。
なんちゅ~分量じゃ。
皿一杯にこんもりと野菜が盛られている。
更に砂肝はピンポン玉大が四つも。
これが、香草の入ったオイルの中でゆるゆると
温められたらしく、良い香り。
さくりとした食感共々素晴らしい。
胡桃と共に掛けられたドレシングは
やや酸味が強いが、肉の味との対比では却って良いバランスに感じた。

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《魚料理》鯛のポアレ。
あ~、やっぱり、量が凄い。
魚の切り身もでかいが
掛かっている完熟トマトのソースの量も半端じゃない。
下には茹でられたキャベツもたっぷりと盛られ、
前菜含めて相当量の野菜を摂取していることになる。
皮目はパリパリに焼かれ、身はほっこり。
程好い酸味と甘みのとれたソースとの相性も絶妙だ。

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《肉料理》シュークルート
サーブされた途端に、これはヤバイと思ってしまった。
食べ切れるんだろうか?全部。
久々に不安が胸を過ぎる。
バナナ大の豚バラ肉が二本。
『のあ』@渋谷のバナナチャーシューを思い出してしまった。
表面はカリッと焼かれ、脂は適度に落ち、豚らしい旨味が濃縮している。
肉類では、自家製のソーセージとベーコン。
ソーセージはざらりとした口当たり。
しかし、それが逆に好ましい。
野菜は、たっぷりのザワークラウトにじゃが芋。
酸味も抑え目だし、味付けも良好だし、
肉・野菜・肉・野菜と反復運動をして行くと
リズミカルに胃の腑に納まって行く。

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《パン》はバゲットと黒麦。
ソースが全体的に良好だったものだから
綺麗に拭う為に、お代わりしちゃったんだよねぇ。

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《デザート》貴腐ワインの掛ったスポンジケーキ
見た途端に、思わず笑ってしまった。
これも量が多いんだ。
大人の握り拳の大きさを優に超えている。
下にはオレンジベースのソース。
たっぷりのクリームが挟まれ、
デザートワインの濃厚さと香りが相まって
しかしぺろりと平らげてしまう。

これに飲み物が付くのだが
《アイスティー》を選択したところ
かなり強く煮出したものが供された。
でもこれで、口がさっぱりした。

これに
《スパークリングワイン 3,500円》を呑んでの
御代は〆て12,500円。
とすると、値段表示は全て税込、サービス料も取っていないと言うこと。
でもパンのお代わりもしたけど、その御代も入っていない。

ワインの値付けもNVのシャンパンが市価の倍程度と良心的。

店員さん達の対応も頗る丁寧。
料理が出されるタイミングも絶妙だ。


評価は
ビストロ基準の☆五点満点で☆☆☆☆★。

兎に角、凄いコスパだ。
かといって、(塩は若干きつめに振られているが)味はおおざっぱではない。

久々に、お腹がはちきれそうになるほど食べた。


家に帰って計算したら、
前菜=600円
魚料理=1,700円
肉料理=1,700円
なので、コースにするとパン・デザート・ドリンクの分が
サービスになっているんだと理解できた。

選択メニューによっては追加料金が必要だが、
やっぱり良心的だわ。