RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

トラットリア・フルジェンテ/TRATTORIA Fulgente@大森海岸:イタリアン

『布恒更科』よりも更に【第一京浜】寄り。

前日に予約を入れ、当日は19時に訪問。

店内は最大七組ほどが向かえるテーブルに
厨房に向いたカウンターが三席ほど。

数卓はテーブルセッテイングがされていたけど、
我々以外に当日の来客はなかったんじゃないかな。
丁度、荒天ということもあったけど。
で、あれば、もうちょっとテーブルを
広く使わせて呉れても、良かったのにな、と
思う。


ビールはスーパードライの中瓶。
アペリティフ代わりに呑みつつ、
メニューを見ながら呻吟する。


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《自家製鮎の燻製とカポナータサワークリーム添え》

旬の一品。
身は軟らかく、仄かな薫香。
ただ、所謂、季節感のある一品にはなっていない。
やはり、肝の苦味や蓼といった、日本らしい味付けも大事だと思った。



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練り込まれているのは
トマトとバジルで、これは面白い。

特にトマトのそれは酸味よりも
甘味の方が立っている。


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《ウニのパンナコッタ生ウニのせ オマールエビコンソメジュレ添え》

雲丹の味がガツンと濃く、笑っちゃうほど美味しい。
パンナコッタ、とは言っても、素材は雲丹だしな。

添えられたジュレも、きっちりと海老の濃い旨味。

これはヒットでしょ。


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《フルジェンテの気まぐれ山盛りサラダ》

量多いですよ、と念を押されたが、
何の何の、日頃家で食べている量からすれば
全然許容範囲。

やや酸味のあるドレッシング。
野菜はしゃくしゃくと新鮮な歯応え。

添えられた生ハムは塩分が抑え目。


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《伝説のパスタ!サマートリュフかけ過ぎ濃厚クリームソースパスタ!!》

サマートリュフは半分が予め掛けられ、
あと半分をテーブルでサーブするパフォーマンス。

途端に濃厚な香りがもわんと立ち上がる。

おお~、なんて良い香りだ。

網目の入りは、どんなものだろうか。

薄めに削られたものも、複数を刺して
ぎゅっと嚙み締めれば、軟らかい中に
きちっと旨味がある。


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《牛タン柔らか煮の厚切りグリル、牛タンの旨味ソース 自家製ピクルス添え》

この牛タンの厚さはどうだろう、
それでいて軟らかく、ナイフはすっと通る。

縦に走った繊維をほぐすように嚙み締めれば
特有の旨味で口の中が一杯になる。


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《デザート四種盛り》

何れも甘みは強めだが、
べったりとしたそれではなく、
どちらかと言うと軽め。

なので、ぺろっと頂けてしまう。

これにあわせるのは、勿論
エスプレッソ。しかもダブルでね。


飲み物は中途から、
ハウスボトルと提示された
《Bottega Millesimato Brut》に変更する。
ただ、税込価格は4,104円で、
市価の三倍は、ちょっと高いなぁ。

御代は二人分〆て、
1.75万円。

評価はトラットリア(≒ビストロ)基準の☆五点満点で☆☆☆☆。

何が驚いたって、後で全然喉が渇かず、
塩の加減が(我々に)丁度良かった、と言うことだろう。