RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

トラットリア ヨシダ(旧 ファビアーノ)@大井町:イタリアン

場所は【阪急】の裏手。

店内は四人掛け・六人掛けのテーブルが十卓強並べられ、
相当の収容人数。

当日は事前予約の上、開店間もない18:30に訪問も
店内には既に数組の先客。

その後も次々の来客で、程無く満員になる
相応の繁盛振り。


各テーブルには
予め

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プリッツェル》が置かれ、

食前酒の代わりにオーダーした

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《イタリアビール 700円》で喉を潤しながら
メニューと首っ引きで、当日の晩餐を組み立てる。


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程無くして運ばれて来たパンは
一個当たりの量は少ないものの、三種は嬉しく
(特にフォカッチャは表面カリカリで、過去経験の無い食感)、
これも予め置かれている

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オリーブオイルを付け(鮮やかな香り)、
新たにオーダーした微発砲の白ワイン(3,900円)をちびちびやりながら
料理類の到着を待つ。

※コペルトとして500円がチャージされているが、多分
先の《プリッツェル》+《パン》に充当


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《前菜盛り合わせ 1,680円》

一瞬、ラタトゥイユかとも思ったが(左斜め上)、説明によると
パプリカを黒焼きし、皮を丁寧に剥いてから煮込んだものの由。
素材本来の甘みが立って、これだけでは足りない、もっと食べたい旨さ。

玉葱(左上)は岩塩に包まれた蒸し焼き状態で、僅かに塩分が感じられる。

〆(関)鯖は(手前)、やはり〆ものは日本風の方がイイかも。


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《生ポルチーニ茸のリゾット 2,080円》

旬の素材は良い香りを放ち、乳製品で旨味を補強され、
米は芯が僅かに残る絶妙の炊き加減。
濃厚な味をシェアし、存分に堪能する。


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《フィレ肉に生ハムを重ね、マルサラ酒と茸で薫り高いソテーに。 2,080円》

一見して皮の様にも見えるが、生ハムがピッタリと張付き、
旨さに厚みを出している。
肉は二片あり、食べでも十分。
野菜もたっぷりと盛られ、
ほの甘いソースでずんずんと食べ進む。


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1,000円程度で適当に盛合せて下さい
とお願いして出て来たのがこちら。
《きいちごとバナナのズッパ》(右)
シチリアンレモンのシャーベット》(左)
《二種のブドウのパンナコッタ》(上)

洋酒の染みたスポンジに、甘いクリーム(ミルキーの様な)と
果物の仄かな酸味。これは絶品のズッパ。

シャーベットはシャリシャリと口中で溶けると
脳天を駆け上がる、しかし爽やかな酸味。
思わず口が梅干しを食べた時みたいにきゅっとなる。

パンナコッタは硬めながらも、一片含むと
口の中ではらはらと融けて行く。
乳製品そのものの強さで仕上がり、
濃厚さをも兼ね備えている。


御代は二人分〆て、
1.7万円。

一皿あたりの盛りはさほどでもないので、
前菜は各人、炭水化物類も一人一皿にした方が
(値段は上がるが)良かったかも。


評価はトラットリア(≒ビストロ)基準の☆五点満点で☆☆☆☆★。

ドアを開けた時に出迎えたオーナーが
スキンヘッドに赤シャツで、一瞬ぎょっとしたのと
(でも話して見ると、語り口はソフト)、
一品目が供されるまで20分近く掛かったのが
少々不満だったこと以外はサービスも丁寧。