RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

オステリア イタリアニタ@大森:イタリアン

【東口】に出て線路沿いを【蒲田】方面に
100mほど。

間口は狭く、一階は細長いL字型のカウンター。
八~十人が座れそう。
二階は四人掛けのテーブルが三卓。

三日ほど前にTELをしての訪問。
あっさり予約が入ったが、
当日の一階は常連らしい人達がさんざめき、
二階は女子会と繁盛している。

お酒はリストを見ながら、
食べ物は黒板を見ながらオーダーする。

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先ずは《ハートランド》で喉を潤しながら、
さてさて何を食べようか。どれも美味しそうだ。


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《お通し》

フォカッチャの様なパンの上に
トマトベースのペーストとアンチョビーが塗られ
炙られている。

軽い食感、重すぎない後味。初っ端としては十分な一皿。


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《本日の前菜の盛り合せ》

六品程度を見繕い、盛り合せてくれる。

サーモンはかなり水分が飛んでいる。
それでいて薫香はさほど強くない。

出色なのはレバーパテ。特有の匂いは微塵も無く、
仄かな苦味と、本来の旨味が、上手く抽出されている。
おそらく、当店のスペシャリテと思われ、
それは黒板の文字に消された跡がないコトからも明らかだろう。


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《パテ3種類の盛り合せ》

野菜だけで造られたパテ(中央)も珍しいが
左端の鮎のパテが素晴らしい。
季節らしい一品とも言えるが、
肝の苦味も程好く、一瞬《うるか》を思い出した。


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丹波地鶏とジャガイモのロースト》

芋はやや硬め。でもほくほくとして、油も吸い、
この料理にはあっているかも。

鶏はかなりしっかりとした歯応え。
しかし、その分、旨味も立つ。
身を骨からこそぎ落とし、舐るように頂く。


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《鴨の自家製ソーセージを使ったトマトソース 大盛り》

麺大盛りでお願いする。
自家製だろうか。両端が平板に切り落とされた
見たことのない形状のパスタ。

トマトソースはフレッシュな酸味。

ソーセージは、しっかりと肉が詰まり、
加えてセージの鮮烈な香り。


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《大地のプリン》

かなりお腹が膨れて来たので、デザートは一皿をシエアする。
名前通りに、濃厚でどっしりとした味。
甘さは控え目で、玉子の美味しさが
しっかり味わえる。


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ワインは、
《Valle d'Aosta Muller Thurgau》
イタリアワインのクセにドイツっぽい名称だなと
不思議に思いオーダーした一本。

後で由来を調べて納得。
成る程、そ~ゆ~品種だったのね。

ボトルの形状も含め{アルザス}っぽい味わいは
モロ自分の好み。これはアタリだった。


これだけ呑み喰いしての支払は
〆て1.2万円。

例によって『食べログ』平均の倍近いが
酒代が1/3を〆ているからねぇ。


評価はオステリア(≒ビストロ)基準の☆五点満点で☆☆☆☆。

二階からのオーダーは大きく声を掛けなければいけないのが
やや不便。

ただ、全体的な料理の良さは
それを凌駕する。