RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

甘や 麻布茶房@日比谷シャンテ店 2013年6月14日(金)

普段であれば、まずもって足を踏み入れない類のお店
カテゴリーが「甘味・お食事処」だもの。
自分にとっては、上品に過ぎる。

とは言うものの、映画の終了が11:45。
銀座まで足を伸ばせば未訪店は多いものの、
この時間では行列は必定。

目当てにしていたガード下のお店は、
別店に入れ替わっており、
ならばと向かった『シャンテ』内の代替店も
テナントが変わっている。

なんてこったい、と
半ばあきらめの気持ちで夢遊病者の様にふらふらと歩いていると
標題店のショーケースが目に入る。

おお、冷たい麺のメニューがそこそこの種類
並んでいるじゃあないか。

しかも、店内を覗き込むと、比較的空いている。


女性の店員さんに案内され着席。
卓上のメニューを見ながら呻吟する。
やがて熱い茶がおしぼりと共に運ばれて来る。
確かに、暑い時に、熱さで対抗するのは
アリだな。


食したのは、「季節の麺」と表示されているものの中から、
冷やしレタスメン 950円。
麺の大盛りも可能とのことなので、+150円をお願いする。
御代は〆て1,100円と、そこそこの額になってしまった。


イメージ 1

上品な折敷に載せられ登場。
匙も美しい塗りとフォルム。
しかし、容積が少ないので、ちと使い辛い。
小さい入れ物の中には練り芥子。


イメージ 2

写真通りの美しいビジュアル。
こんもりと盛り上がっている。
具はレタス・水菜・胡瓜・トマト・海老、
更にはナッツのチップもふられ
美しい盛り付け。


イメージ 3

少々勿体無いけれど、よ~く掻き混ぜて頂くとするかな。


麺は細、僅かに捻じれ。
しゃきっと〆られ、喉越しは万全。
ぷっつりとした噛み応えには、思いの外
しっかりとしたコシ。
いいね、これ。
麦の旨味や香りは多少欠けるけど、
食感は著しく評価できる。
麺量は、通常のラーメン屋さんの冷たい麺の
普通盛り程度。
盛りを増やしておいてよかったと、つくづく思う。

タレは胡麻ベース。
で、これがかなり良く出来ている。
ざらつきの無い滑らかさ。
濃厚な旨味。
それでいて僅かに感じる酸味。
ナッツの芳ばしさも加わり、
複雑な味の組み立てに、
最後まで飲み干してしまった。


評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。

値段がもっと安ければ、更に言うことなし。


ちょっと有閑な女性をターゲットにしているのは、
店構え・内装・応対からも判るのだが、
男性客もちらほらと散見され、
お重の類いやコーヒーなどを
ゆったりと味わっている。

自分みたいに、そそくさと食べて出て行くのは
かなり異端の様だ。