RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

梅佳代展 UMEKAYO@東京オペラシティ アートギャラリー 2013年6月15日(土)

一般の入場料は1,000円。

会場内は予想通りの混雑。

チケットを買うのに並び、
もぎって貰うのに、更に並ぶ。

加えて、入場に際しては、
生の写真が展示されているので、
荷物等、鑑賞には十二分に注意する様
声掛けがある。

それでも、一旦、会場内に入れば
そこには来場者の笑い声や
楽しそうな顔が満ちている。

これ程の暖かい
雰囲気に溢れた展覧会が
嘗て有っただろうか。

イメージ 1


この人のスナップを観る度に、
なんでこんなに、面白いシャッターチャンスに出会えるんだろと、
不思議に思っていた。

勿論、
カメラを何時も持ち歩いている
枚数を沢山撮る
等の資質はあるだろう、
が、それにしても、だ。

犬も歩けば棒に当たる、
と言っても限界がるだろうに。

で、本展で〔女子中学生〕を観て
改めて思った。

これは、本人がとってもお馬鹿さんだから、
同じ性質のものが先方から近寄って来るのだと。

類は友を呼ぶ、って、言うでしょ。

当該ブースに入って来た、比較的歳の若いカップル。
男性の方が
「お前も、同じ年頃の時に、
こんなことしてたの?」と確認して
女性の方は笑いながら否定してたけど、
いやいや、どうか判らんぜ。


〔じいちゃんさま〕では彼女自身の家族のフィルモグラフィー
写真によって綴られる。

ほんとに、ほんとに、おじいちゃんが好きなんだ
との感情が、画面から流れだし、
笑い、そして胸がじんわりと熱くなって、
涙腺も緩みがちになる。


彼女の作品は全て、物語を孕んでいる。

例えば、随分と寂しくなった頭頂部の毛髪に
ご飯粒が憑いていることにも気付かずに
一心不乱に携帯で話す男性。

何故、こんなコトに?と思うのは当然として
何をハナシているんだろうと、俄然気にならないだろうか?


相当数の作品が展示されているので
仔細に観て行けば、たっぷりと時間が掛かってしまう。

ただ、あはは、と笑いながら歩を進めれば
時間の経つのも忘れてしまう。

至福に満ちた、幸せな展覧会だ。


会期は~今月23日(日)まで。