RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ジャンゴ 繋がれざる者@109シネマズ川崎 2013年3月10日(日)

席数121の【シアター5】は満席。
封切り二週目に突入の状況で
これは凄い。

流石に「第85回アカデミー賞」で
脚本賞」「助演男優賞」を受賞しただけのことはある

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キル・ビル〕で任侠映画へのリスペクトを爆裂させた
タランティーノ』が
本作ではウェスタン、それもマカロニ・ウェスタンへの
それを炸裂させている。


時は南北戦争勃発の数年前。
奴隷の『ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)』は
ドイツ人の医者(と、言うのは仮の姿で、実際はバウンティハンター)の
『シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)』に拾われ、
一緒に旅をするようになる。

二人の間には、次第に友情にも近い関係性が芽生える。

しかし、『ジャンゴ』には
同じ農場で育った幼馴染の妻がおり、
今は離ればなれとなっている
彼女を探し出すのが
宿願であった。

旅の途中で妻の『ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)』の消息を掴んだ二人は
今、彼女が囚われている『カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)』
の農場に乗り込む。


合法的に取得した奴隷なので、
それを強制的に奪うとなると法的な問題が生じる。

それが単純に推移しては、
タランティーノ』お得意の
血腥いシーンを披露する場面が無い、
その為に本作では、一捻りを加えている。


そしてラストに向かい、監督らしい
リアルな描写が次々と繰り出させる(R15)。

多少辻褄の合わない処のある
外連味たっぷりの筋書きではあるものの、
そこはそれ「マカロニ・ウェスタン」の本歌取り
であることが判っているわけだから
多少のコトは許せてしまう。


しかし、似た様な手法も
二回続くと流石に鼻に付いて来る。

次作は異なる側面を出さないと、
監督としての真価が問われるだろう。

評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。