RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ゼロ・ダーク・サーティ@109シネマズ木場 2013年2月19日(火)

封切り五日目。

でも、席数331の【シアター3】の入りは30人程度。
アカデミー賞」ノミネートの話題作でも、
今日が「ポイント会員感謝の日」でも、
平日の昼下がりの映画館は、こんなものか。

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ハート・ロッカー 〕で「監督賞」に輝いた
キャスリン・ビグロー』の新作は、
オサマ・ビン・ラディン』の捜索に題を得た
矢張り、戦場に近い舞台。
そのリアルさには鳥肌が立つ。

タイトルは深夜の「00:30」を意味し、
現地時間で米国の特殊部隊が
オサマ・ビン・ラディン』の潜伏先を急襲した時間。

それに至るまでの「9.11」以降、十年に及ぶ
CIAの捜査官『マヤ(ジェシカ・チャステイン) 』の
奮闘が描かれる。


最初は他人事に近いスタンスであったのが、
やがて周囲の捜査官が、また自身もテロに巻き込まれることで、
次第に自分ゴトになって行く過程、
また、よくある描写ではあるものの、
官僚的組織の弊害による足踏み。

十年に渡る彼女の執念や葛藤、挫折と勝利を
二時間半を超える長尺で、
しかも力技で捩じ伏せる様に撮り切った
監督の力量には括目する。

その長さを感じさせず、観客は緊張感を保ちつつ
最後まで魅せられてしまう。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。


中近東の地理に疎い我々には
若干、取っ付き難いけど。

筋を追うだけでも、十分に
興奮できる。