RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2D・字幕)@品川プリンスシネマ 2011年7月30日(土)

こちらとしては、「2D字幕」版の鑑賞を希望しているワケだ。
ところが、どの館も、「3D」や「吹替え」のオンパレード。
たまに有ったとしても、早朝や遅い時間の上映なので、
おいそれとは行けるものでは無い。

で、【品川プリンスシネマ】。
意外と家からは遠いし、ポイントは付かないしで、
志向度は低いんだけど、背に腹は替えられない。

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当日の【シネマ6】は、席数219の半分程度の入り。
拍子抜けする程、空き席が多い。
やはり、前述の二要件を満たしていないせいかな。
客層は比較的高め。
小さいお子さんの姿は、勿論、皆無。


前作に引き続き、『ハリー(ダニエル・ラドクリフ)』達は、
『ヴォルデモート』を倒す鍵となる「分霊箱」を捜している。
しかし、その行程は遅々として捗らず、その間に「騎士団」の
構成員達は次々と倒されて行く。

四つ目の「分霊箱」を入手した時に、異変が起こる。
『ヴォルデモート』の意識が
『ハリー』の中に入り込み、その時の彼の精神状態、
他の「分霊箱」の在り処が判ってしまう。

次の「分霊箱」を求めて、『ロン(ルパート・グリント )』『ハーマイオニーエマ・ワトソン) 』
と動き出す『ハリー』。
『ヴォルデモート』との最終決戦は、目前に迫っていた。


原作も読んでいないし、記憶力も減退しているおぢさんとしては、
キチンとストーリーに付いて行けるかが、
かなりの不安要素であった訳だ。
かと言って、過去作品のDVDを観ている時間の余裕も無いし。

が、結果としては、その心配は杞憂だった。
エピソードの端々に要領良く、過去の経緯が差し込まれ、
自ずと記憶が蘇えって来る懇切な造り。

加えて、以前出てきた文物の大棚ざらえ的な要素もあり、
「ああ、あれね。こ~ゆ~用途だったのね」と、
かなり納得感のある流れは、原作者の力量なのだろう。


大団円となる最終章は、
再び「ホグワーツ」に戻っての戦いとなる。
物語は、此処で始まり、ここで終焉を迎える。

前・後編に分けて作成したことで、
丁寧な描写が可能になった。
従来であれば省略されていたであろう、細かい心理描写も
本作ではキチンと掬い取られている。

途中、3Dを意識したショットも多く、
若干食傷気味にもなるが、
第一作からの各種の流れを、一気に収斂させて行く力は、
監督の素晴しい技と言っても良いかと。