「KAITEKIのかたち」展～アートと技術の化学反応～＠スパイラルガーデン 2011年7月31日（日）

例年であれば、春先に開催される
”アートフェア東京”は、震災の影響で、
何と７月末に延期となった。

行きたいのは山々だが、只でさえ
凄い熱気の場内は、節電による高目の温度設定と、
人いきれによる蒸し暑さで、長時間滞在したら
確実に死んでしまうだろう。

で、泣く泣く諦めて、それでも都内は他の催しが
行われている事が実に有り難い。

やって来たのはこちら。
勿論、入場料は無料。

場内はかなりの人の入り。
しかも普段では見かけない、
小さな子供連れ家族の姿を多く見かける。

それもそのはず、本展は
『三菱ケミカルホールディングス』が提供する
様々な素材を使用して作成されたアート作品とのコラボなのだ。

例えば、『佐藤好彦』の〔Wormhole〕。
素材は炭素繊維。
しかし、真っ黒な外見は、頑丈な鉄のよう。
両端は喇叭状の開口部になっていて、
どうやら「ブラックホール」をイメージしているようだが、
その実態は「すべり台（お子様専用）」。
もっと大きな作品だったら、是非、中に入って滑って見たい。

ユニット名『印デザイン（InDesign）』の作品は〔Light 3D Sculpture〕。
壁面に棒状の光ファイバーがびっしりと埋め込まれている。
一方から棒を押すと、反対側にせり出し、先端が発光、
押し出された立体が浮き上がる。
反対から手を、グイッと押し出せば、こちら側には手のフォルムが
浮き出す仕掛け。
これは、楽しい。自分の上半身を押し付けている人も居た。

こんな作品群が、総計で二十一も出展されている。
何てオトクな展示会。
時間が経つのを忘れてしまいそうだ。