RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

第4回グラフィック「1_WALL」展@ガーディアン・ガーデン 2011年2月5日(土)

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二次審査を通過した六人の
個展開催権をかけた展示会

内、『小笠原徹』『尾柳佳枝』『金子佳代』『種村有希子』の四人は
ほわっとした軟らかい表現で、通底するものがあるのだが、
異色なのは『石原一博』『飯田さやか』。

前者は、基盤への配線が、これでもかと描き込まれている。
硬質さの中に線の軟らかさも垣間見え、面白い。

オススメは後者で、街で入手したチラシ類を加工した
人形(ひとがた)が多数展示。
中には、多分入手した日付が書き込まれているものもあり、
行動の背景が推理できてしまうじゃあないか。
また、その文様に応じた人物の造形
(例えば、緑っぽい紙を使って、サッカー選手を作成、とか)
の工夫など、妙に凝っている。
圧倒的な、その物量にも拘らず、似た表現は殆んど無く、
その偏執狂的な製作態度にも共感してしまう。

勿論、彼女に受賞してもらいたいわけだが、
そのあかつきの個展で、会場一杯にこれらが展開された時に、
ある種、呪いの人形で埋め尽くされる様で、
それはそれで恐ろしい雰囲気になるのではと、
ちとぞくぞくするのだが・・・・。