RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

お料理 乃いろ(2)@大井町:和食/日本料理

また随分と過日の訪問歴。
なので料理の内容はイマの旬からは
かなり外れている。

例によって事前予約をしての訪問。

当日の来客は我々以外に四組。
ただ、これを調理人一人、
お運び一人で回すので、
忙しなさそうなのは変わりなし。

当日は「乃いろコース9,350円 (税込)」を。

 


【先附け】初夏野菜そうめん 甘夏釜 茗荷 アスパラ ズッキーニ 山芋

初手から爽やかな一品。
野菜は季節を感じさせるもの。

汁も全て飲み干せば、
胃が次の食事に向け活性化する。

 


【椀物】鱸葛打ち 冬瓜 新蓮根 ジュンサイ オクラ

出汁が決め手なのは勿論も、
紙のように薄く切り出された蓮根の食感も面白い。

ジュンサイのぬるりとした口当たりとの対比で
一椀の中でも様々な体験ができる楽しさ。

 


【お造り】本日のお造り(イサキ、鯒、水蛸、のどぐろ、本まぐろ

水蛸の独特の歯切れは嬉しいが、
脂が乗ったノドグロが炙られて食感も旨味も一段上がる。

 


【佳肴八寸】玉蜀黍豆腐、磯つぶ貝生姜煮、無花果生ハム、水茄子と蕗胡麻和え、浅蜊佃煮、蛸モロヘイヤ浸し、もずく酢

玉蜀黍を豆腐に仕立てる発想の妙。
独特の甘味と舌触りが面白い。

無花果を食べるのは久し振り。
生ハムとの取り合わせは洋風っぽいけど。

浅利の佃煮は酒のアテには最上。
この皿だけ残しておいて、ちびちびと楽しみたい。

 


【焼物】太刀魚朴葉焼き

太刀魚の旬は7~10月とされているよう。

それでも身の厚さや、脂の乗りも十分で、
温暖化の影響だろうか、
多少早くても十分に味を感じさせる。

 


【お凌ぎ】漬け鰹 寿司

鮪のヅケは度々食すが、鰹は初めての認識。
舌に纏わるようなねっとりした切り身の感触が面白く、
初夏を感じさせる爽やかな美味しさ。

 


【強肴】鱧 ヤングコーン 天ぷら

ヤングコーンは兎も角、天麩羅にした鱧を食すのも初めて。
骨は気にならず、ふわりと舌に当たる身がなんとも美味しい。

 


【お食事】 鱸 新生姜 土鍋炊き込みご飯 赤出汁 香の物 

鰹に生姜は付き物も、鱸でも合うのだなぁとの感慨。

お焦げも一緒くたに、炊かれた全てを平らげる。

 


【甘味】餡子白玉、トマト蜜煮、コーヒーゼリー

白玉に付いた餡子の甘味は控え目。

他方、トマトはさっぱりした甘味が強い。

ゼリーにはキウイが付き、
フルーティな酸味が思いの外に合う。


お酒は

《北雪》

 


《寫楽》

 

而今

 


《田酒》

などを。

当然、この前後には
ビールとハイボールを呑むのはお決まり。


払いは〆て28,542円で、
1/3はお酒の値段(笑)

旬を感じさせる料理の数々は
連れには好評で、
たぶん今後も繰り返し行くことになるだろう。