RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

H@大井町:和食/ダイニングバー

以前から訪問希望はあったものの、
ここ暫くは休業中だった。

どうやら7月上旬までは
近隣の系列店のオープンに注力していたよう。

再開の告知もFacebookに載ったことだしと、
一週ほど前に電話予約を入れ訪れる。


店内は一階にカウンター、
地階にはテーブル席。

最初の方こそ客足は疎らも、
19時を過ぎる頃には満席に。

たぶん、四十人近い収容数も、
二時間制を言われた理由が良く判る。


メニューや黒板は掲示されているものの、
基本、QRコードを読み込んでのモバイルオーダー。


先ずはお通しとして、
《豆乳と玉蜀黍の摺り流し》が供される。

甘味もあり、季節らしい美味しさ。

これは先々、期待できそう。


《おまかせ前菜四種盛り》

実際には五種が盛られている。

中央には牛蒡
左下から、シャインマスカット・チーズ、生ハム、
青菜にイクラ
烏賊の塩辛、
海老と若布にジュノベーゼソース。

どれも単純に和ではなく、
ひねりのある小皿。

素材のバリエーションも豊富で、
先付として上々。


数の子黄金ポテトサラダ》

スイーツ然とした見た目。
表麺に乗っているのは、数の子ではなく
トビコ。

数の子はポテトと一種で、
ごろりとした食感。

魚卵の塩味と、仄かに甘いじゃが芋の取り合わせは
良い感じ。


《いくらメンチカツ 山椒クリームソース》

面白そうだと頼んだが、
食べてみればイクラは不要かも(笑)。

肉汁溢れるメンチと
クリームソースだけで十分に美味しいんだが。


《鶏唐揚げ 黒胡椒タルタル》

シンプルな調理ではなく、
ひと手間添えるのが流儀のよう。

下味の付いた唐揚げに、
がっつり系のソースでお腹も肉食欲も満たされる。


《あげたて厚揚げ ねぎ味噌卵黄のせ》

味噌味は甘めで、卵黄をつぶせば
こっくりとした味わいに。

ただ厚揚げが、油揚げと区別がつかぬほどの
パサ加減は唯一の残念なポイント。


酒盗ガーリックピザ》

「熱いうちに召し上がり下さい」と。

かりかりさくさくの生地にチーズが満遍なく乗せられ、
酒盗の発酵した旨味で二重奏。
大蒜はそこまで香らず。
塩味は強め。


《焼きとうもろこし 白味噌チーズソース ペンネ

ペンネは下の方に沈んでいる。
一つが随分と大きめ。

上部には玉蜀黍とアスパラがたっぷりで
焦げ目が付き芳ばしい。
旬のものらしい甘味もある。

ソースは滑らかで優しい味。


以上の食べ物はオーダーはバラバラも、
ちゃんと順序を考えて供される
素晴らしいオペレーション。

多くの店は見習って欲しいほど。


お酒は最初にビール最後にハイボール
間にグラスで呑める全種の白ワインを挟む。


富山の《アント ブラン》は
やや水っぽい口当たり。


山梨の《アルガブランカ ビッバ》
相当にクセがあり強烈な個性。
アルコール度数も9°なのに。


《URLAR(アーラー) 》はニュージーランド産。

香りも味も三種の中では一番心地好い。


値付けはどれも一杯900円±50円の見当。


お腹の膨れる呑み喰いで、
払いは〆て1.5万円。

評価は、
居酒屋基準の☆5点満点で3.5(☆☆☆★)。

サービスが丁寧なので、
メニューが定期的に変わるのなら
再訪したいところ。

とは言え客層がかなり若めで、
自分たちのような老人は若干の疎外感。