駅周辺に二店舗を展開する居酒屋が
二毛作のランチタイムでラーメンを提供しているのを知ったのは
二週間ほど前のこと。
土日もやっているかどうかの情報は無かったので、
フラれた時のリザーブも用意した上で
足を向けて見ることにする。
【北口東】に出て左手へ、
【タワー・リバーク】を抜けて更に【蒲田】方面へ。
漸く見えて来た紺色の暖簾には
「中華そば」と染め抜かれている。
どうやらやっているようだと、
ひとまずは胸を撫で下ろす。
店内はランチ仕様のセッテイング。
厨房に向いたストレート五席のカウンター、
四人掛けのテーブルが三卓、二人掛けが一卓。
入り口の引き戸は大きく開け放たれ、
正面には消毒液がとんと置かれるている。
12:30の入店で先客は三。その後
食べ終わって出るまでの来客は二。
オーダーは各所に置かれたメニューを見ながら直接。
会計は食後に入り口脇のレジで。
食したのは、
あご出汁塩そば+あご油の和え玉。
値段は780+200で980円。
この店はどうやら『武一@新橋』とのコラボのよう。
だったら鶏白湯でしょ、と
思わぬでもないが、直近で印象的な飛魚出汁の一杯を食べたので
比べて見たくなったのが正直なところ。
4分ほどで
小さめの丼に入った一杯が供される。
途端に飛魚出汁の良い香りが立ち上がる。
チャーシューはトランプ大のバラ肉とロース肉が各一枚。
何れも薄め。
味はバラ肉の方が好みかな。
白髪葱に、微塵の紫玉葱。
綺麗に整えられた青菜が一つまみ。
これの茹で加減が絶妙。
麺は中、やや細、平、捻じれ。
表面は滑らかでつるんとし、啜り易い。
もっちりした噛み応えも、芯にはもっさりした粉っぽさ。
量は100gちょっとあるかしら。
スープは鶏白湯に飛魚出汁を合せているよう。
出汁は芳香よりも、魚から直に取りました、と
感じるようなややクセのある旨味。
頃合いを見て 和え玉 を発注。
一転してこちらの麺は細、ストレート。
表面は粗目で軟らかめの茹で加減。
量はやはり100gちょっとか。
紫玉葱と青菜は共通。
チャーシューは小さな骰子大が多数。
魚粉も振られている。
さっくりと混ぜ和せて口に運べば、
飛魚出汁と魚粉の旨味が合わさって乾いた美味しさが
なかなかのレベル。
つけ麺風やスープを注いでも試した見たけど
そのまま食べるのが一番おいしかった。
評価は、☆5点満点で3.5(☆☆☆★)。
もう一店の『総本店』は
『虎武@虎ノ門』とのコラボらしい。
早めに行ってみよう。