Field of Painting／富士をみつめて＠東京都美術館 2014年1月4日(土）

標題の二つの展覧会は何れも無料。

前者の会期は～1月10日(金)まで、
後者は～1月16日(木)まで。

写真にも撮ったのだが、初期の目的は
”Field of Painting”。ただ、
実際に観て面白かったのは”富士をみつめて”の方。

「富士山の世界遺産登録記念」とのお題はあるものの、
「一、富士　二、鷹　三、茄子」と称される如く
目出度いものの象徴で、
初夢で見られなかった人は是非ここで、の
この時期らしい心遣いと受け取った。

だって、それなりに力も入っているんだもの。

「富士」を写した写真が四点は、何れも『写真美術館』から借り出したモノ。
『森山大道』の作品もあり、各々の中での佇まいの差が興味深い。

更には、浮世絵が八点。
『北斎』の〔富嶽三十六景〕から四点、
『広重』は〔名所江戸百景〕から「富士」が画き込まれたものを四点。

何れも近年の複製ではあるものの、
それが故に褪色は無く、その構図と共に
鮮やかな色味も見どころ。

そして、つい先日まで企画展が開催されていた
『福田美蘭』の大作が二点。

何れも題名に「富士」を戴き、
アクリルで画き込まれた精緻な描写は
観ていて唸ってしまう
（ではあるものの、〔南フランスのホテルの富士山〕には
そのものズバリの「富士」は見当たらないが・・・・）。

それ以外にも、書が四点ほどで、
これは自分の埒外なので省略。

いやいや、新年早々、有り難いものをみせて頂いた。
これで今年一年の運気アップは当然、だね。