徳川将軍家の器＠日比谷図書文化館 2013年2月9日（月）

平成24年度文化財特別展と題されてはいるが、
無料の展示会。

先ず我々の前には、徳川幕府と江戸城の由来が提示される。
江戸城を飾った、火災の跡のある発掘された瓦や、
精巧な模型など。

次に、肥前・鍋島の歴史が示される。
時代がいっていることもあり
並んでいるのは掘り出された「かわらけ」だ。

で、
両者の係りが理解できたところで、
本展の主役である「焼き物」が提示されるのだが、
それから以降も殆どは「かわらけ」が展示されているので
少々拍子抜け。

しかし、数は少ないものの各所（公設や私設の博物館、
大学等の研究室）の協力を集めての展示品は
逸品揃い。
特に小品にその趣は現れ、
意匠・造形、見飽きないし、
溜息が出るほど美しい。

一例を挙げれば
〔色絵鶺鴒文五寸皿〕
〔色絵毘沙門亀甲桐文皿〕
等だが、ああ、もっと沢山展示して呉れれば
と、残念至極。

美術よりも学術的な要素が
前面に出ている感じ。

会期は～3月3日（日)まで。

交通費をかけてまで、とは言えない。
近くに所要の折は足を伸ばして、
だろうか。