2014-08-21 千代田の文化財で綴る江戸・東京の歴史@日比谷図書文化館 2014年8月16日(土) 美術 #その他芸術、アート 「千代田区文化財保護条例施行30周年企画展示」の副題が冠されている。 会期は~8月31日(日)まで。 江戸~昭和初期の東京の、と言っても 主に千代田区の歴史が発掘物を主体に展示されている。 先ず、何故「千代田区」の名称なのかから書き起こされ、 江戸城での暮らし、大名家での暮らし、 そして庶民の暮しが、日用雑器を並べることを通して見えて来る仕掛け。 と、共に、今でも身近に存在する江戸城の遺構も 写真で紹介され、へ~、こんな処にも残っていたんだねぇ~と 感心すること頻り。 古地図と共に、往時の浮世絵、将軍直筆の朱印状や絵も展示されているが、 思わぬ掘り出し物は『暁斎』の〔能画狸々図屏風(石橋)〕。 その大胆な構図、赤を主体にした鮮烈な色使い、 そして太い輪郭線を使いながらも細密な描写には 思わず引き込まれてしまう。 大名家で使われていた可憐な陶磁器も含めて、 それらだけでも、一見の価値アリだ。 ましてや入場無料だしな。