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千代田の文化財で綴る江戸・東京の歴史@日比谷図書文化館 2014年8月16日(土)

千代田区文化財保護条例施行30周年企画展示」の副題が冠されている。

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江戸~昭和初期の東京の、と言っても
主に千代田区の歴史が発掘物を主体に展示されている。

先ず、何故「千代田区」の名称なのかから書き起こされ、
江戸城での暮らし、大名家での暮らし、
そして庶民の暮しが、日用雑器を並べることを通して見えて来る仕掛け。

と、共に、今でも身近に存在する江戸城の遺構も
写真で紹介され、へ~、こんな処にも残っていたんだねぇ~と
感心すること頻り。


古地図と共に、往時の浮世絵、将軍直筆の朱印状や絵も展示されているが、
思わぬ掘り出し物は『暁斎』の〔能画狸々図屏風(石橋)〕。

その大胆な構図、赤を主体にした鮮烈な色使い、
そして太い輪郭線を使いながらも細密な描写には
思わず引き込まれてしまう。

大名家で使われていた可憐な陶磁器も含めて、
それらだけでも、一見の価値アリだ。

ましてや入場無料だしな。