RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

MOTコレクション@東京都現代美術館 2012年9月30日(日)

先週”特撮博物館”に行った人に、「どうだった?」と確認したところ、
「そんなでもなかったですよ、混雑は(行ったのは平日だけど)」との返答。

よしよし、ぼちぼち、行き時か。
ましてや今日は台風、人足も鈍るだろう、と
独りごちながら、【清澄白河】の改札を出た途端
嫌な予感がしたのだ。

同方向に向かう人の波が尋常じゃあない。
中途の道も、ここいら辺ではあまり見かけない
親子連れで充満している。

加えて、普段であれば、閑散としている館前の駐車場にも
ぎっしりの車・車。

そうか、ここは、近隣にも駐車施設が充実してるから、
気候要因はあまり影響しないんだ・・・・。

館内に足を踏み入れると、
「チケット購入窓口まで15分待ち」
「入場まで60分待ち」の大きな表示。

まぢですかぁ~。

エントランスからロビーまで人で溢れていて、
当館でこんな様子は初めてだ。

この類の常として多少は盛っているだろうが、
それでも確実に一時間弱は待つだろう。

ましてや、独りで訪問している身は、
待つ事をイベント化できないからな。

しょうがない、奥の手を使うか・・・・。


向かった先は「常設展」
一般の入場料は500円。
折角、交通費を掛けて来たのに、
無為に引き返す訳にはいかんからな。
それに、どちらにしろ観たかった展示内容だし(少々、負け惜しみ)。

イメージ 1

(下の茶色部分に書かれている展示ですな。今回行ったのは)


「1960-80年代の美術から」
と題された一角では、
アンディ・ウォーホル』の〔マリリン・モンロー〕、
加えて、当美術館で、最も値が張ると思われる、
『ロイ・リキテンスタイン』の〔ヘア・リボンの少女〕に
何れも久しぶりに邂逅できる。


「新収蔵品展」の一角では、【横浜美術館】のそれと同期をとってか、
奈良美智』の作品が大量に並べられている。

特に〔Slash with a Knife〕〔サヨン(莎詠)〕〔I'm Swaying in the Air
あたりや、浮世絵をモチーフにした〔In the Floating World)〕の連作は、
何れも「寄託作品」で、
そうそうお目に掛れる機会があるわけではなく、
特に〔Slash with a Knife〕は間近で観れば、
キャンバスを細かく切って張り合わせている背景と、
そのタイトルを勘案し、ううむ、と唸ること請け合い。

会期は何れも~10月8日(月)迄。


残念さと、眼福が相俟った訪問ではあった。

常設展から出た時には
「チケット待ち」は20分に
「入場待ち」は70分に、
夫々、増殖していた。