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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

長谷川等伯と狩野派@出光美術館 2011年12月3日(土)

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一般の入場料は1,000円だが、
予て入手の割引券を持参で
800円で入場。

折からの雨も、午後にはあがり、
そのせいもあってか、
場内はそこそこの人の入り。

だが、行きつ戻りつすれば、
鑑賞にさほどの不便は感じないし、
掲示されている解説文は
さらりと読むにとどめれば、
混雑には巻き込まれずに済む。


展示内容は屏風が主体なので、
総点数は四十六と
多くは無い。
加えて、内二十二点は焼き物なので、
絵の点数は推して知るべし。


しかし、何時も通りの丁寧な解説に加え、
同じ画題の
{長谷川派}と{狩野派}の作品を並べ
相違点・類似点を各々挙げる試みなど
頗る面白い。

また、『等伯』の〔竹虎図屏風〕に加えられている
『探幽』の一筆に関する考察なども
興味深い。


時代がいっている作品が多いので、
剥落も多く見られる。
また、作品の保全の為、
照明は常にも増して抑え目。

タイトル通り、
ライバルである両派が、
しかし、良い所は学び、作風に柔軟に取り込んで行く姿勢が、
より自派を拡張する手段として
衒いも無く行われていることに
感心することしきりなのだ。