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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

会田誠「美術であろうとなかろうと」@トーキョーワンダーサイト本郷 2011年11月27日(日)

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おそらくは、これからシリーズ化されて行くのだろう、
“Emerging / Master ”とのサブタイトルが付いている。
第一弾は『会田誠』

本人の作品は、その初期のものがM2Fに僅かに展示されている程度。
殆んどは、氏が注目する若手アーティストの作品紹介にあてられている。


1Fは
『TEAMまこぷり』 の〔フルーツ☆パンチのティーパーティー2011〕。

会場に置かれた救命ボートや『Coleman』のテントには
乙女チックな、キッチュな装飾が施されている。

絵や刺繍、ハート型の風船。
ぬいぐるみや少女漫画、抱き枕、などなど。
この中で、十分に生活できそうな空間だ。

テントの中に入らずとも、
外から覗くだけで、女子の香りがふんぷんと漂って来る。
萌え~~っ。


2Fは
手前の小部屋では『劇団☆死期』による妖しい人形劇〔ヌンバ!!〕の
VTRが上映され、小道具なども雑然と置かれている。

奥の部屋では、ダンボールを主素材に、
何か雑多なオブジェが製作されている。
これは飛び入り参加が可能な様だ。
会田誠+21st Century Cardboard Guild』による〔MONUMENT FOR NOTHING Ⅱ〕

入り口脇には、完成予想図として
古代の塑像の様な図柄が掲示されているが、
どう見ても、こうはならんだろう。

本日参加している職人の名札が(これもチープなダンボール製)
ぶら下がっている箇所をなんとはなしに見れば、
会田誠』の名前が表向きになっている。
確かに、部屋の中央には、御大の姿が・・・・。
こんなところで実物を拝めるなんて。

踊り場には毛筆で大書された軸が掛けられ、
なになに何て書いてあるんだろう、
「内容がないよう」
・・・・。
凄い。突き抜けている。しかし、脱力する。


3Fに行く途中の踊り場には、
注意書きが掲示されている。
「展示内容が刺激的なので、
お子様をお連れの場合はご注意下さい」
???

で、入り口脇には、『高田冬彦』の〔願い〕。
これか!

パフォーマンスのVTRだが、
本人がスカートを履き、その裾には手が括り付けられ、
紐が繋がっている。

中央の紐を引けば、スカートが捲り上がり、
下半身がモロ出しになると言う・・・・。
バカだ。

しかも大事な部分を股間に挟んでいるので、
正面からだと陰毛だけが見えるのだが、
後ろからの画像では、とっても見たくないものが
ちらちらするし。
うげぇ~、精神衛生上良くないですう。

奥の部屋では『林千歩』のインスタレーション
三つのモニターで上映されている。

中でも、「歌広場」でカラオケを歌う
レディー・ガガ』風のメイクをした(多分本人)と、
禿げたサラリーマンのオヤジのコスプレ(って、ゆ~のかしら?)
をした相方の一編が素晴しい。

通路でのパフォーマンスの際に、
見ず知らずの客が通りかかった時のリアクションたるや・・・・、
笑える。


結局、全ての映像作品をコンプリートしてしまった。
自分としては、頗る珍しいことだ。

あ~、楽しかった。
あ~、気持ち悪かった。
あ~、笑わせてもらった。
あ~、馬鹿馬鹿しかった。
此処で、ふと、本展のタイトルが蘇えるのだ。