RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

琳派芸術Ⅱ@出光美術館 2012年12月2日(日)

一般の入場料は1,000円だが、
割引券を利用して800円で入場。

幾つかディスカウンターを廻っては見たが、
人気物件の様で、この価格でのチケット入手は
ムリだった。

当日は、晴れてはいたものの、
東京地方はこの冬一番の寒さ。
なので、それほど人出は無いだろうと
目論んでの訪問。

【有楽町】駅周辺も、案の定、
人影は常に比べれば濃くは無い。

会場内も、入場時の13時ちょい過ぎは
さほどの入りとはなっておらず
余裕をもっての鑑賞。

しかし、次第に混み出し、
(自分が)退出する14時半頃には
そこそこの人の入りに。

早く来て良かった~。

イメージ 1


宗達』『光琳』をメインにフューチャーした
前回に次いでの第Ⅱ期である。

前後期に分かれ、加えて
屏風や掛け軸中心なので、展示数は三十強と
さほど多くはない
(それ以外に工芸品のコーナーが十程度ある)。

しかし、『抱一』や『其一』の作品群を
これほどの高密度で、纏めて鑑賞する機会は嘗て無く、
そう言った意味でも、場内はかなりの至福空間となっている。


勿論、標題にある様に
{琳派}を継ぐモノ達の作品なので、
その煌びやかさは類がないのは当然。

しゃがんで見上げれば、
そのユニークな表情ながら
迫力にも圧倒されてしまう
風神雷神図屏風
杜若が艶やかに咲き乱れる
〔八ッ橋図屏風〕
などなど。

しかし、個人的に魅かれてしまったのは、
水墨を始めとする、寧ろ淡い彩色の数々。


例えば、『其一』の〔四季図〕四幅。
夫々は、
〔湊旭日〕〔白雨竹〕〔田家月〕〔雪中雀〕
が春夏秋冬。

夏の白雨に塗れる竹の葉の裏にひっそりと
身を隠す蝶。

杉に積もった雪が流れ落ち、
それに当たった雀が
瀧にうたれる様に舞い上がる
その一瞬。

何れも、その着想が素晴らしい。

また、〔雑画帳〕を観れば
その写生力の高さに
思わず、ほうっと、溜息が出る。

いいなぁ、いいなぁ。

一点でも、身の傍に
置いておけたらと、
つい叶わぬ願いをもってしまう。


会期は~16日(日)まで。