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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

琳派・若冲と雅の世界@そごう美術館 2012年6月28日(木)

ここに来るのは、大学の時以来だから、
もう三十年振りか。
とんと、疎遠になってしまった。
昔は、よく通ったもんだけど・・・・。


副題には「京都 細見美術館展 PartⅡ」とある。
こちらの美術館にも、機会を見て、
一度訪問したいものだと思いながら、
果たせないでいる。


で、本展、一般の入場料は千円
今回は、事前にチケットを入手できなかったので
正規料金を払い入場する。

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会期は~7月16日(月)まで。


そこそこの混雑を覚悟していたのだが、
場内の入り具合はそれ程でもない。

客層は、中年以上の女性が圧倒的。
着物をお召しになった方の姿も
ちらほらと見受けられる。


出展数は公称百。
が、「引手」等の小物も
かなりの数にのぼる。

{琳派}は『宗達』『抱一』『其一』
が各数点。
屏風よりも掛け軸が主体となる。


お目当ての『若冲』は六点。
屏風が二、掛け軸が(双幅も含む)四。

既見のものも多いのだが、
初見は〔雪中雄鶏図〕。
これは初期の作品、との注釈が付く。

雪景色の中、餌を啄ばむ雄鶏が描かれている。

成る程、この時点でも写実力は素晴しい。
毛並や鶏冠の繊細な描写はどうだろう。

しかし、後期作品のデフォルメされた雄渾さには欠ける。
また〔動植綵絵〕と較べても、ぽってりとした雪の描写や
竹の描き方にも歴然の差がある。

至近に展示されている〔鶏図押絵貼屏風〕と比較するのも
面白いかもしれない。


全体的には、
質量両面で、費用対効果の良く無い会ではあったものの、
先に挙げた点も含め勉強になる箇所は
多かった。