RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

TWS-Emerging 164/165/166/167@トーキョーワンダーサイト本郷 2011年8月28日(日)

イメージ 1


本日が最終日と言うこともあろうか、
出展者の姿もちらほらと見かける。

が、観客は例によって
さほど多くは無い。

164 阿部乳坊 [自刻像:変態動物]
165 three [three is a magic number 3]
166 髙木彩 [GROW]
167 小林広恵 [公園をつれてかえる]
四人なのだが、
前回同様罰当たりなのは
『three』のそれ。

今回は、やはり美少女フィギュアを溶かして形成、
四角柱にしてしまっている。
計二十数体(柱?)だろうか。
添えられている表示には、
(柱の)グラム数、(アニメの)タイトル、キャラクター名。
台の上に麗々しく設置され、
柱の影が当該少女のもとなって浮き立つ仕掛け。
唯一、彼女等の存在の片鱗を、
敢えて天面に生成された顔の部分に感じさせるのみ。

断片的な情報に分解されても、
それが判ってさえいれば、
不思議なことにそのものの形として色として、
脳内で再構成されてしまう。

ある意味恐ろしい作品だ。


『阿部乳坊』は木製彫像が三体。
「変態動物」とタイトルにはあるものの、
何れも端整な面立ち。
が、その意匠やカタチは確かに尋常ではない。

しかし、長く伸ばされた手や尾からは、
押しなべて浮遊感・飛翔感が
伝わって来る。

異形さを差し置いて、
軽やかささえ覚えてしまう。