年に数回ある、有料の展示会。
一般の入場料は500円。
ディスカウンター等では
招待券が200円程度で販売されているのだが、
日頃、無料の展示会にお世話になっているので、
きっちりと有料で、
しかし、HP上の割引券
を利用し、300円で入場する。
ディスカウンター等では
招待券が200円程度で販売されているのだが、
日頃、無料の展示会にお世話になっているので、
きっちりと有料で、
しかし、HP上の割引券
を利用し、300円で入場する。
恐い画がある。
『阿部清子』の〔正体〕。
髪の長い白い服を着た若い女性が
三つ指を着いている。
淑やかそうな仕草、貌だ。
しかし、その背後には黒い影が
凛とした面立ちで、ぼうと立ち上がっている。
がくがく、ぶるぶる。
『阿部清子』の〔正体〕。
髪の長い白い服を着た若い女性が
三つ指を着いている。
淑やかそうな仕草、貌だ。
しかし、その背後には黒い影が
凛とした面立ちで、ぼうと立ち上がっている。
がくがく、ぶるぶる。
その隣、『大塚怜美』の三幅も怖い。
凝った表装。描かれているのは若い女性。
〔眼上線引図〕〔ヒトサシユビ〕〔有色眼皮装着図〕
のタイトルは、何れも若い女性の昨今の装いを現し、
暗い画面に正面を向き、まさに変化しようとするその瞬間。
これから、男どもを手玉に取る為に、ウキウキと出かけて行くに違いない。
おまけに、描かれている女性が『西野カナ』に
何と無く似ているのが恐さを増幅させている。
凝った表装。描かれているのは若い女性。
〔眼上線引図〕〔ヒトサシユビ〕〔有色眼皮装着図〕
のタイトルは、何れも若い女性の昨今の装いを現し、
暗い画面に正面を向き、まさに変化しようとするその瞬間。
これから、男どもを手玉に取る為に、ウキウキと出かけて行くに違いない。
おまけに、描かれている女性が『西野カナ』に
何と無く似ているのが恐さを増幅させている。
一見、落ち着いた画に見える『及川聡子』の〔香焔1~4〕は
四連の作品。
すうと立ち昇る煙が、上に行くに連れ渦を巻く。
良くある情景にも見える。
しかし、煙が淀んでいる辺りには、
予期もしない「魔」が潜んでいるのではないか。
四連の作品。
すうと立ち昇る煙が、上に行くに連れ渦を巻く。
良くある情景にも見える。
しかし、煙が淀んでいる辺りには、
予期もしない「魔」が潜んでいるのではないか。
『高村総二郎』の〔MACCHAN-101007-2〕は
体躯の到る所に紋々を彫った若い男が
裸で立膝を抱えている。
龍の眼はまだ入っていない様で、彫りの途上か。
男性特有の剛毛もきちんと描き込まれた細密画。
観ていて嬉しい作品ではないが、
茫漠とした寂寥感が伝わって来る。
体躯の到る所に紋々を彫った若い男が
裸で立膝を抱えている。
龍の眼はまだ入っていない様で、彫りの途上か。
男性特有の剛毛もきちんと描き込まれた細密画。
観ていて嬉しい作品ではないが、
茫漠とした寂寥感が伝わって来る。
『越智波留香』の〔白雨〕は、
墨絵でありながら、その状態が上手く表現されている。
僅かに離れて見れば、上部の空は今だ明るく、
下部の近景にあたる草叢は、はや濡れそぼっている。
突然の雨に煙る家並みには、人影も見えない。
天と地を結ぶように走る細かい線の描写が素晴しい。
墨絵でありながら、その状態が上手く表現されている。
僅かに離れて見れば、上部の空は今だ明るく、
下部の近景にあたる草叢は、はや濡れそぼっている。
突然の雨に煙る家並みには、人影も見えない。
天と地を結ぶように走る細かい線の描写が素晴しい。
会期三日目と言うこともあろうか、
思いの外、入場者は多く、
自分が居る間だけでも十名はくだらない。
思いの外、入場者は多く、
自分が居る間だけでも十名はくだらない。
結構なことだ。
~6月23日(日)まで。