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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

『真っ白でいるよりも』多摩美術大学大学院 日本画・版画展@佐藤美術館 2010年9月12日(日)

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二十人の作品が展示。
複数点を出している作家もいるので、
点数は三十程か。


『清水航』の〔水の奏〕。
池の中を悠々と泳ぐ鯉は、
元々が一部大胆に省略され、
しかも、厚く塗られた顔料で、
所々覆われている。
しかし、それが故に、
波紋に消された鯉の模様の描写が
迫真になって現れる。

麻紙の皺を上手く利用し、
鱗の様見える効果を生んでいる。


『金尾知美』の〔とりすぎたひ〕は岩絵で作成された
スーパーリアル。
何処にでもある木陰の描写。
地面や落ち葉の上を丸い木漏れ日が踊るように覆っている。
が、少し離れて観れば、写真と見紛うばかりの描写。
けして精密ではなく、どちらかというとざっくりと描かれているにも拘らず、
現実の様に迫って来る。
思わず、息を呑んでしまう。


今月20日までの、無料の展示会。