閉館間際の美術館は比較的空いていて、
落ち着いて鑑賞できることもあり、
割と好きな時間。
落ち着いて鑑賞できることもあり、
割と好きな時間。
訪問時間は15:30。
~16:30の開館なので、多少追い立てられる感はあるが、
都合により、まま、善しとするさ。
~16:30の開館なので、多少追い立てられる感はあるが、
都合により、まま、善しとするさ。
タイトルにある通り、『清水三年坂美術館』からの貸与品が頗る多い。
同館は【京都】に在る、幕末~明治期の、
主に工芸品を展示する美術館のようで、
中々訪問できない身には、こういった企画は、まずもって有り難い。
同館は【京都】に在る、幕末~明治期の、
主に工芸品を展示する美術館のようで、
中々訪問できない身には、こういった企画は、まずもって有り難い。
『大島如雲』の〔鯉波置物〕。
波間を泳ぐ三匹の鯉。その肢体の躍動感。
加えて水の流れは、欄間の透かし彫りの様に、
薄い帯で表現されている。
その流麗さと質感。
木でできているんですか?これわぁ。
と、思わず驚嘆。
波間を泳ぐ三匹の鯉。その肢体の躍動感。
加えて水の流れは、欄間の透かし彫りの様に、
薄い帯で表現されている。
その流麗さと質感。
木でできているんですか?これわぁ。
と、思わず驚嘆。
『正阿弥勝義』の〔蟷螂置物〕。
振り上げられた蟷螂の鎌は、獲物目掛けて
今にも振り下ろされそうな力強さに満ちている。
振り上げられた蟷螂の鎌は、獲物目掛けて
今にも振り下ろされそうな力強さに満ちている。
市井の無銘の職人による作品も多く展示されているのだが、
その技量、手抜きを排除した造形には、圧倒される。
その技量、手抜きを排除した造形には、圧倒される。
小さい細工にはルーペも設置され、
拡大して見ることができる。
大きくなったことで、その質感がより強く感じ取れるなんて、
もともとの仕事は、どれ程繊細だったんだろう。
拡大して見ることができる。
大きくなったことで、その質感がより強く感じ取れるなんて、
もともとの仕事は、どれ程繊細だったんだろう。
入館して、先ず我々を出迎えるのは、
『鈴木長吉』の〔十二の鷹〕。
片足を羽毛の中に引っ込める、その描写と量感こそが、
実は本展の白眉であり、中核を成すものだろう。
『鈴木長吉』の〔十二の鷹〕。
片足を羽毛の中に引っ込める、その描写と量感こそが、
実は本展の白眉であり、中核を成すものだろう。