RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

椿会展 2013-初心-@資生堂ギャラリー 2013年4月20日(土)

イメージ 1


いや~、凄い名前が並んでいる。
赤瀬川原平畠山直哉内藤礼伊藤存青木陵子
だもの。

これら作家さん達、全員の作品が、一時に、
年一回、これから五年間は確実に拝見できるのだから、
ウキウキしちゃう。


先ずは、ギャラリーに続く踊り場では、
畠山直哉』の作品がお出迎え。

海外のホテルの一室で、
ランプの灯りだけを頼りに撮った、
モノクロームの写真がずらりと並ぶ。

壁やカーテンに映ったシェードの影が
添えられたタイトルと相まって、
歴史や異国の香りを醸し出す。


階段を降りて、ギャラリーの本丸には
赤瀬川原平』の、あの「千円札」が
巨大なクラフト紙に、ぼうっと印刷されている。

タイトルは〔ハグ1〕。
これは、セルフオマージュだな。


伊藤存』の刺繍作品数点は、
ちょっと見、布の上に無秩序に
針と糸の痕跡が綴られている様だが、
まじまじと眼を凝らせば、
組み合わさった意匠が顕になって来る。

隠れているモノ探しみたいで、
なんだか楽しいぞ。


全体としての統一感は感じられないが、
各人の個性が存分に発揮された展示会。

会期は~6月23日(日)まで。

来場者の数はさほどでもなく、
ゆったりと鑑賞できる。