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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ハイレッド・センター:「直接行動」の軌跡展@渋谷区立松濤美術館 2014年3月15日(土)

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当日は14時~、ギャラリートークが開催されていたせいもあるのか
場内は凄い混雑。
ゆったりとした鑑賞は、望むべくもない環境。

仕方無いので、上記イベントの間隙を縫い、
上階から地階、右に廻り・左に廻りで、
相応の労力を費やし、何とか全体を把握する。


展示内容の主体は写真や紙による記録。
タイトルにもある如く、
直接行動=イマで言うところのパフォーマンスが
会の主たる活動であったわけだから、
ある意味、正しいキュレーションかもしれない。


今でこそ、パブリックの場での奇矯な行為は
SNSを通じて素早く拡散し、
次の瞬間には、皆、訳知り顔で、
それについて語ってしまうのだが、
往時は、当たり前の様に、ただの変な行い。
ましてや、特定の催しについては招待状さえ配布されなかったというゲリラ性。

前衛的集団の、ある意味アナーキーさだが、
市井の人はおろか、官憲、果ては暴力団に囲まれるに至っては、
もう命懸けだな、アートをするのも。


そして『赤瀬川原平』の、あの千円札。
此処でも確認しているんだが
裁判の為に押収された作品を
証拠品を識別するためのタグを着けたまま、
作品として再活用することの素晴らしさ。
う~ん、なんていう反骨精神。


笑ってしまったのは〔人体展開図〕。
一人の人物を、前後・左右・上下から各々撮った写真で、
分解~再構築の試み。

で、『横尾忠則』のそれはまだしも
小野洋子』がとってもデブっていて
見ていて悲しくなるくらい。


一般の入場料は300円。
会期は~3月23日(日)まで。