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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

東大古生物学-130年の軌跡@東京大学総合研究博物館 2013年1月6日(日)

会期は~今月11日(金)まで。
勿論、無料。

Web上の案内にもある様に、
所蔵されている化石や遺物の一大展示会となっている。

会場は、【本郷三丁目】降りて直ぐの
【懐徳門】から入る。
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共通一次を目前にした時節柄か、
周辺は受験生らしき子供と、
その親の連れが多く見受けられる。

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門の脇の掲示板には、
同展の告知。

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右手に壮麗な建物が見えて来る。

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正面の入り口脇にも
展示の案内が貼られている。


会場内は奥行のある、思いの外
広いスペース。

その中にたっぷりと、
先の展示物が並べられている。

来場者も、先の化石を主題としたモノよりは
多い感じだ。


入ってすぐ、透明なアクリル棚の
上下に納められている
二つの頭骨にぎょっとする。

前歯に、幾つもの溝が刻まれている。

「叉状研歯」と言うらしいが、
呪術的な意味合いも含めて、
そのビジュアルにはかなり驚かされる。


圧巻は「日本人の頭骨の変遷」として、
縄文時代から近現代のものまでを、
ずらぁりと、
男女であったり、庶民と上流階級であったりと
並べてあるそれか。

時代によって、同じ日本人でも
形態の変化があることは
文字上では判っていても、
実際に目の当たりにすると、
理解の深みが異なってくる。


同様に、「縄文人」の骨と
「現代人」のそれを並列してあるのを見ると、
直近のそれは、細く・長くなっていることが
一目瞭然。
随分と、華奢な造りになってしまっている。


若干のうらみがあるとすると
学術的な展示に徹していることで
説明や見せる態度が不親切になっている点か。

例えば、
蜘蛛が閉じ込められた琥珀が展示されているのだが、
場所が異なれば、虫眼鏡が置かれ、
見易い工夫が為されているだろうに・・・・。

が、
全体的には、見応えのある
充実した展示会。

解説やキャプションがもう少し丁寧であれば、
もっと良かったかと。

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尚、訪問前に、こんな本を読んでおくと、

一層、興味深く観ることができるだろう。