連休の最終日に加え、「ポイント会員感謝の日」ということもあってか
さほど広くは無い121席の【シアター5】は満席。
さほど広くは無い121席の【シアター5】は満席。
客層は万遍無いが、比較的、若い方に振れている。
「ハードボイルド」モノで、これは珍しい。
「ハードボイルド」モノで、これは珍しい。

そんな彼の連絡先『BAR KELLER OHATA』に
掛かって来た電話は、『近藤京子』を名乗る女性から。
その依頼は何とも不可解なモノだった。
掛かって来た電話は、『近藤京子』を名乗る女性から。
その依頼は何とも不可解なモノだった。
困惑したような女性の声に、まんまと引き受けてしまう『俺』。
それは以降に起る、大いなるトラブルの序章となるものだった。
それは以降に起る、大いなるトラブルの序章となるものだった。
正直言って、さほど期待を持っていた訳ではない。
日本映画でこの手の作品が、上手く行った例を、
あまり知らないし。
成功作品が有ったとしても、それは妙に無国籍風に処理され、
この国の風土からは、乖離した雰囲気を持つものだった。
日本映画でこの手の作品が、上手く行った例を、
あまり知らないし。
成功作品が有ったとしても、それは妙に無国籍風に処理され、
この国の風土からは、乖離した雰囲気を持つものだった。
ところが本作、
先ずは【札幌】を舞台に選んだ事が
成功の、その一。
地場にしっかりと根を下ろし、
この場でなければ成立しない雰囲気に満ち満ちている。
先ずは【札幌】を舞台に選んだ事が
成功の、その一。
地場にしっかりと根を下ろし、
この場でなければ成立しない雰囲気に満ち満ちている。
次ぎに『大泉洋』を主役に配したのが、
成功の二。
甘い、とぼけた様なマスクは、{ハードボイルド}にはどうかと思っていたが、
以外やぴったりと探偵の役柄に嵌まっている。
それは、何度かみせる、ハダカの上半身からも伺い知れる。
要は、しっかりとしたカラダ造りをしている。
成功の二。
甘い、とぼけた様なマスクは、{ハードボイルド}にはどうかと思っていたが、
以外やぴったりと探偵の役柄に嵌まっている。
それは、何度かみせる、ハダカの上半身からも伺い知れる。
要は、しっかりとしたカラダ造りをしている。
脚本は勿論、良く練られている。
『近藤京子』は誰なのか?
と言う、本作のKEYを構成する謎は
予告篇を観た時に想定していた人物を否定する材料が
次々と提示され、我々は次第に混乱してしまう。
『近藤京子』は誰なのか?
と言う、本作のKEYを構成する謎は
予告篇を観た時に想定していた人物を否定する材料が
次々と提示され、我々は次第に混乱してしまう。
また、シーンの繋ぎが良い。
無駄なカットはほぼ皆無。
何れもが見事な伏線として機能し、
終映と同時に、「あ。これは最初から見直さなければ」
と思わせる仕掛け。
無駄なカットはほぼ皆無。
何れもが見事な伏線として機能し、
終映と同時に、「あ。これは最初から見直さなければ」
と思わせる仕掛け。
カメラも凝っている。
こうで無ければ機能しないであろう構図やワークが、
ぴたりと決まっている。
こうで無ければ機能しないであろう構図やワークが、
ぴたりと決まっている。
あとは、若干のオーバーアクトと、
探偵的に有り得ない所作(BARで大声を出すとか)が
矯正されれば、続編の製作も十分にアリだろう。
探偵的に有り得ない所作(BARで大声を出すとか)が
矯正されれば、続編の製作も十分にアリだろう。
その語り口を含めて、今までには無かった、
新しい分野の傑作の誕生と言っても過言ではない。
新しい分野の傑作の誕生と言っても過言ではない。