RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

探偵はBARにいる2~ススキノ大交差点~@109シネマズ川崎 2013年5月19日(日)

封切り二週目に突入。
席数345と大き目の【シアター6】の入りは六割程度。

客層はやや高齢のカップルに振れているんだが、
小学校低学年らしい女児を連れたお母さんも居て、
おいおい「PG12」だけど大丈夫かいな。

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前作を観ての感想は、激賞
同年の劇場映画の個人的Bestでも上位
加えて、世評も高かった作品の第二弾。

主要な登場人物は変わらず、監督・脚本も同じ。

舞台も前作と同様「ススキノ」。


行き付けのオカマパブの花形『マサコちゃん(ゴリ)』が殺される。
最初は簡単に犯人がわれると思われていたのだが、
数か月経っても、警察は目鼻を付けられない。

相棒の『高田(松田龍平)』と真犯人探しに乗り出した『俺(大泉洋)』だが、
聞き込みをしても周囲の反応は歯切れが悪い。

中途、自分から捜査を依頼してきた謎の美女(?)『河島弓子(尾野真千子)』も
加わり、様相は混迷の度を深めて行く。

更には集団で『俺』を襲おうとする輩も現れ、
ホームグラウンドであった筈の「ススキノ」の街が
忽然と凶器に変わる。

どうやら、「政治」が事件に絡んでいるらしいのだが・・・・。


基本的な造りも前作を踏襲している。
「俺」が危機的な状況に置かれ、
それを説明する導入部から、
疾走感溢れる本編に入って行く。

非常に手練れた流れで、一気に物語世界の中へ
引き込まれてしまう。


謎や伏線は、予め綺麗に撒かれ・張られて、
勿論、最初はそうとは気づかない。
種明かしがされた時に、ああ、あれね、と
思い至るのだが、
それが全く嫌味が無い。

オハナシは次々と転がり、
予想もしていない結末に辿り着く。
肩透し感は最少に抑えられ、
これは原作からして良くできているのだろう。

ただ唐突に前作の登場人物が出現したりして、
思い出すのに、若干の間。やはり、
観る前の復習は必要な感じ。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。

前作ほどの衝撃度は無いけれど
比肩する出来。

ハードボイルドの王道を歩んでいると見せながら、
笑いの度合いはかなり多目、
独自の風味を持った一作に仕上がっている。

コミカルでシリアスな緩急は自在。
更にはちょっとエッチな(凄くエッチなシーンも有ったが・・・・)
シーンも有り、お父さんの気持ちも慰めて呉れる。


暴力シーンが多いことでの「PG12」だと思っていたら、
ベットシーンもちゃんとある。
先のお子様は大丈夫だったんだろうか。