RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

二十世紀肖像 全ての写真は、ポートレイトである。@東京都写真美術館 2010年10月15日(金)

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ぐるっとパス」を利用して行って来た。

当館の展示は、利用できるものとできないものがあるので、
注意が必要だ。
一般の入場料は500円
総展示数は173。

序・モダニズム
Part1「時代の肖像」
Part2「ドキュメンタリーの中の人間像」
Part3「家族へのまなざし」
Part4「想像の身体」
と、計五つのパートで構成されている

各パートの出だしには、そのセクションの主旨が書かれているのだが、
あまり難しい事を述べられても良く判らないので、
単純に写真そのものを楽しむ事に専念する。


〔一卵性双生児〕『ダイアン・アーバス』。
あまりにも有名なこの写真は、そっくりな双子の女子が
笑いながら並んで写っているだけなのだが、
映画〔シャイニング〕で繰り返し現われるイメージのように、
底に薄気味悪さを秘めている。

木村伊兵衛』の〔大曲・おばこ〕。
1953年当時の、田舎の女性の輝く様な、
しかし力強い美しさ。

〔アングルのヴァィオリン〕『マン・レイ』。
これも有名な、女性のカラダを楽器に見立てた作品。
本来なら硬質である楽器が、軟らかい女性の肌の上に再現される
相反性の妙。

そして、『原節子』『マリリン・モンロー』のポートレィトは
全盛期の光る様なオーラーが溢れ出ている。


記憶や時代に思いを馳せながら、
たっぷりと眼福を味わえる空間である。