場内はかなりの混雑。会期間近と言うコトも、無料と言うコトもあろうが
外人さんの姿をちらほら見かけるのは、
やはり「日本」趣向が強い展示内容の故だろうか。
外人さんの姿をちらほら見かけるのは、
やはり「日本」趣向が強い展示内容の故だろうか。
入っていきなりのコーナーのタイトルが
「Great Japanese Nude」だもの。
『師宣』の〔若衆と娘〕
『北斎』の〔福徳和合神積〕
『歌麿』の〔鮑取図〕に到っては、背景は素晴らしい一幅の風景画なのに
前面では海女さんが鮑を取っているというシュールな情景。
「Great Japanese Nude」だもの。
『師宣』の〔若衆と娘〕
『北斎』の〔福徳和合神積〕
『歌麿』の〔鮑取図〕に到っては、背景は素晴らしい一幅の風景画なのに
前面では海女さんが鮑を取っているというシュールな情景。
別のパートでも、やはり『歌麿』の〔蚊帳美人〕と、枚挙にいとまがない。
ではあるものの、こちらの展示室では、錦絵を嚆矢とする
日本らしさを感じる木版の素晴らしさを
十分に堪能できる作品が
当たり前のように並んでいる。
日本らしさを感じる木版の素晴らしさを
十分に堪能できる作品が
当たり前のように並んでいる。
『広重』の〔大はしあたりの夕立〕は、何度見ても
矢の様に走る細い斜めの線に、激しい夕立の
くさいきれの匂いさえ漂って来る。
矢の様に走る細い斜めの線に、激しい夕立の
くさいきれの匂いさえ漂って来る。
『江漢』の遠近法を激しく意識した〔縁端美人〕も珍しい。
また、『吉田博』の〔こども〕には
その細密さと共に、水彩画を思わせる表現力に驚かされる。
その細密さと共に、水彩画を思わせる表現力に驚かされる。
うって変わって、もう一方の展示室では
”大未来予想図絵”として現役の作家さんの作品が
ずらりと並ぶ。
”大未来予想図絵”として現役の作家さんの作品が
ずらりと並ぶ。
『梅村圭』の〔職業シーリーズ〕は
一目で判る職業特有の外観を影に使い、
スケルトンのように女性の骨格が見え、芯の部分は
何も変わらんぜ、との意図なのだろうが、
各々のタイトルは
〔逮捕しちゃうぞって言ってみたい?〕〔萌えですか?〕と
随分と笑わせてくれる。
一目で判る職業特有の外観を影に使い、
スケルトンのように女性の骨格が見え、芯の部分は
何も変わらんぜ、との意図なのだろうが、
各々のタイトルは
〔逮捕しちゃうぞって言ってみたい?〕〔萌えですか?〕と
随分と笑わせてくれる。
が、出色だったのは、特別に設定された
『王木易』のコーナーで、
その表現の多様性に驚くのは勿論だが、
眼が釘付けになったのは
〔虫喰い〕〔虫喰い2〕の二点で、
仕様は兎も角、これってやっぱり”春画”だよねぇ
絶対。
『王木易』のコーナーで、
その表現の多様性に驚くのは勿論だが、
眼が釘付けになったのは
〔虫喰い〕〔虫喰い2〕の二点で、
仕様は兎も角、これってやっぱり”春画”だよねぇ
絶対。