加藤千尋「変化（へんげ）」@Yuka Sasahara Gallery 2009年7月18日（土）

今回の展示は『加藤千尋』。

九十九神とは長い時間を経た生活道具や生き物に
神が付くという民間信仰。
神＝髪に通じる、という説もある。

で、『加藤千尋』の今作。
例えば複数の鳥や花が合わさって、
まるでキメラのように、更に女性の髪を媒介にして、
一つの物体と化している。

同様に複数の植物が合わさって、魂が昇華する一瞬を捉えた様な描写。

実際にこんなものが目の前に現れたら、さぞかし禍々しいはずなのに、
ユーモラスにも見えてしまう、えも言われぬ生物（というか物体？）の数々。

大胆な余白の前に精細な描き込みが、更にそれを増幅している。