RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

東京赤坂 やぶそば@赤坂 2025年8月13日(水)

都内の{蕎麦屋}をまめに回っていたのは
もう三十年も前の頃。

{藪系}は『神田』『並木』は行ったが
『池の端』は未訪なのが残念なところ。

標題店は
「{藪}の公式な暖簾分け店が加入する
藪睦会の会員店」と書かれている。

『杉並』の暖簾分けなのね。

https://r.goope.jp/s-yabusoba/


場所は【赤坂Bizタワー】とは書かれているが、
【Atrium】の方。

ちょっとだけ迷ってしまった。


一階の外人さんが屯するロビーからエスカレーターで二階に上がる。

店内は厨房に向いたストレート九席のカウンターに
二人席・四人席のテーブルも多数で
どうやら個室もあるみたい。

11:25の入店でテーブル席の六割ほどは埋まっているが
カウンターはがらんとしている。


オーダーは各卓に置かれたメニューを見て直接。
会計は渡された伝票を持ち、食後に入り口脇のレジで。
QRコード決済にも対応。

 

食したのは、
せいろうそば2枚重ね。
値段は1,760円。

多くの人は冷たい種モノや
天麩羅付きを食べているが
先ずはこれでしょ。


4分ほどの待ちで
蒸籠が二段に重なった蕎麦が供される。

蕎麦は思いの外
クロレラ色掛かっていない。


汁は徳利にほんの少々。
まぁそれでも、自分には多いのだが。

ちょっとだけを猪口に注ぐ。

醤油の鹹さ、
乾物由来の旨味と酸味、
味醂の甘味、
何れも強くタフな味。

蕎麦の先を少し漬すだけで
十分に味が乗り移る。

全部使ったら、体に悪そうな下手な味(笑)。


蒸籠の笊は中央が盛り上がっている特殊な造り。

蕎麦は極細、ストレートでエッジ立つも
しなやかな優しい舌触り。

何よりも、
細かく千切れた麺が一本も入っていないのは素晴らしい。

心地好く最後まで綺麗に手繰り切る。


蕎麦湯は湯桶に入れられ卓上に置かれる。
ここにも「藪」の文字。

猪口の底にほんの少しだけ残った汁に注ぎ、
さらさらと飲み切る。


評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。


二十年ちょっと前までは
『並木』の《ざるそば》も650円だったなぁ。

それでも『まつや@小川町』の方が頻度が高かったのだが。
ちなみに《もり》は550円だったか。