{蕎麦屋}だが、ラーメンも供する店と聞いてやってきた。
場所は【西口通り】沿い。
創業二年と若いものの、ファザードは重厚。
店内は厨房の方に向いたストレート十二席のカウンター。
四人掛けのテーブルが五卓、二人掛けが一卓。
12:40の入店で満席。
店内待ちが二名。
が、回転は良く、ほんの3分ほどで着席。
その後も来客は続々。
店内待ちがひきも切らぬ状態。
オーダーは各卓に置かれたメニューを見て直接。
会計は食後に入り口前のレジで。
食したのは
蕎麦屋の中華そば+大盛り。
値段は1,155+319で1,474円。
並盛では足りぬだろうと、
値段を聞かずに大盛りをオーダーしたが
結構な金額だったのね。
蕎麦とは異なる工程のためか、
8分ほどの待ちで玉丼に入った一杯が供される。
海老天は蕎麦屋の矜持か。
それが無ければ普通のラーメンだが。
その海老天、ぴんと伸びて筋が通っている。
衣はさくさく、中の海老は太くぶりぶり。
共に火の通りは申し分なし。
美味しい。
白葱は多め。
ホウレン草も多めで軟らかいが、
仕込みはちゃんとしており、
なによりもスープに合う。
チャーシューは花札大、5㎜厚のバラ肉が一枚。
しっかりした歯触り。
そんなに出ないだろう具材ながら、
変な匂いはなく、豚の味がきちんとする。
味玉の表面は白色ながら、
薄っすらと出汁は沁みている。
半分に割れば黄身はとろりと流れ出す茹で加減。
麺は特徴的。
中、やや細、平ストレートで
天地を返すとごわりとした感覚が箸を通して伝わる。
表面やや粗で芯には微かに粉っぽさ。
鹹水の味がし、中華料理で食べる拉麺のよう。
こんなところでお目にかかるとは。
量も200gほどはあり。
スープの量は少ないものの、
やはり変わっている。
透明度のある黄金色で、
一見塩ラーメンのよう。
ベースの出汁も、
さっぱりしながら懐かしい支那蕎麦のそれで、
罪悪感なく完飲してしまう。
後で喉が渇くことはない。
もっとも、汗だくにはなったけど(笑)。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
順序は逆になったけど、
今度は機会を見て蕎麦を食べに来よう。
周りの人の種モノは随分と美味しそうだった。