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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

かんだ福寿@大田市場 2024年12月3日(火)

大田市場】に来るのも随分と久しぶり。
以前は(と言っても三十年近く前だが)市場見学や
食堂利用で来ていたのだが。
 
なので、入場のお作法もすっかり忘れており、
ちょっとおっかなびっくり。
 
正門から入り、左手の事務棟の前には守衛さんと詰所。
声を掛け、駐輪場の場所を聞く。
 
向かいの立体駐車場前にガードパイプで囲われた場所があるので、
そこに停めて可とのこと。
 
ターレーに注意しながら横断歩道を渡り、
自転車を停めた後に再び事務棟に取って返す。
目指す店はここの二階。
階段を上がりインフォメーションと「やっちゃば横丁」の幟を確認。
 

 
店舗は入り口の直ぐ右手に在る。
店内は四人掛けのテーブルが二卓に
十二人ほどが座れる小上がり。
 
そのうち何卓かには「予約席」の札が置かれている。
更にはテイクアウトの弁当が入った段ボールも。
 
 
11:00の入店で先客はゼロ。その後
食べ終わって出るまでの来客は二。
 
行列店と聞いていたがタイミングが良かったか。
 
オーダーは各所に置かれたメニューを見て直接。
会計は食後に入り口脇のレジで。
 
食したのは
穴子天丼。
値段は1,800円。
 
「おすすめ」とは書かれているものの、数量限定との噂もあり。
ましてや早朝から営業している店なので、
恐る恐る確認すれば「大丈夫ですよ」とのこと。
 
 
そこから8分の待ちで、
待望の一膳が供される。
穴子が大迫力。
手前に置いた割り箸との比較でも、
その大きさは判ろうと言うもの。
25㎝くらいの長さはあるのでは。
横幅も広い。
 
身はふっくらでほくほく。
何よりも魚の生っぽい匂いがしない。
 
衣はからっと揚がりさくさく。胡麻油が香る。
小骨は無く、
かぷっと齧り付けば熱々で、穴子特有の美味しさ。
 
それが二尾もあるのだから、相当の幸せ。
残りを気にせずにばくばく食べられる。
 
タレは昔ながらの甘辛いもの。
とは言え、素材の味を邪魔せぬ程度の掛かり具合。
 
油切れも良く、お腹に溜まることもない。
 
 
ご飯もしっかり炊けており、
丼の縁近くまで盛られている。
 
こちらもタレを纏って美味しい。
 
 
野菜は茄子に獅子唐。
これも味がしっかりで、
とりわけ茄子の食感はとろんと素晴らしい。
 
骨煎餅も一本乗り、
かりかりの歯触り。嬉しい。
 
味噌汁と香の物が付く。
味噌汁は味噌の味が強く
具材は油揚げと大根の葉の食感の違いが楽しい。
 
香の物は胡瓜と大根の漬物。
生姜も付き、爽やかな辛味で口の中がさっぱりする。
 
 
評価は、☆5点満点で4.5(☆☆☆☆★)。
 
 内訳は各々☆3点満点で
素材:☆☆☆
下拵:☆☆☆
揚げ:☆☆☆
 
 
大きな穴子二尾は、中途飽きるかな、との
事前の思いは、まるっきり杞憂。
 
最後まで美味しくいただけた。
 
これなら他の天麩羅も
さぞかし美味しいだろう。