以前、此処に在った『BISTRO MACHERONI(ビストロ・マケロニ )』に来たのは
もう十年も前のこと。
この間に店名は二つほどは変わっているのでは?
【ゼームス坂】を50mほど下った右手。
朧げな記憶も、店内は居抜きのような造作。
厨房を囲むL字型九席のカウンター。店の奥には
テーブルが二卓ほど。
昼は12:00~と聞いていたが、
3分前の店頭着で、中には既に二人の先客の姿が。
その後、食べ終わって出るまでの来客は九。
予約を告げる者もおり、昼でも受けているのね。
それもあってか、自分たちは入り口傍の
冷たい隙間風が入る場所を指定される。
例年より暖冬とは言え、
店自体は陽の当らぬ場所なので、
入って来る風はやはり辛い。
オーダーは各所に置かれたメニューを見て直接。
会計は食後に店奥で。
自分が食したのは、「5食限定」と書かれている
ビーフシチューランチ
値段は1,600円。
連れは
パスタセット
1,100円で、二種の中から《海老と里芋 トマトクリーム》を選択。
これくらいの規模の店で、異なる選択をするのはかなりリスキーも、
肉を食べたい希望と麺を食べたい希望なので致し方無し。
10分ほどの待ちで、先ずはサラダが供される。
葉野菜はぱりぱり、根菜類も瑞々しい。
彩りも綺麗。
胡麻風味のドレッシングも良い具合。
食べ終わる頃に《コンソメスープ》。
熱々で冷えた胃が温かくなる。
そこからほどなく《パスタ》が供される。
二種を並行して作っていたよう。
これで、最初に座った九人のうち、
六人には食事が行き渡る。
《ビフシチュー》と《パン》が出されたのは、
案の定、《パスタ》が食べ終わる頃。
コンロの口数や調理人の人数、オーダーの具合によるだろうが、
自分でもこのように差配するだろうなと思う。
パンはさくさくとした軽い食感のもの。
麦の風味もしっかり。
折角のオリーブオイルなので1/3ほどは漬して食べる。
残りはシチューのソースを拭う用に。
シチューは熱々の鉄板に乗って。
が、肉は見本写真の様にゴロンとして
繊維が解れるモノを期待していたら
形状を保った角切りが五個ほど。
脂肪は蕩けるものの、赤身の部分は弾性のある食感。
ほろほろとしていないのは残念。
噛み切り難いし。
デミグラスソースは軟らかな味も、
突出した旨さには至らず。
野菜は茄子、蓮根、じゃが芋で、
とりわけ茄子とじゃが芋は美味しい。
後者は熱々でほくほく。
評価は、☆5点満点で3.5(☆☆☆★)。
《パスタ》はまずまずの出来で、
大盛りも同料金で1,100円なら
ランチにはアリとは同行者の弁(笑)。