「赤坂山王プラザビル」と言えば、ラーメン屋なら『雷神』、
飲み屋なら『貴あじ』がテナントとして入っていたけど、
何れも今は廃業してしまった。
特に後者は美味しいしリーズナブルで使い勝手も良かったので
閉店を知った時にはかなり残念に思ったものだが。
で、標題店。以前は確か別の名前だったとの記憶も、
店名を変え、直近ではラーメンも供している様子。
店内は厨房に向いたストレート五席のカウンター、
四人掛けのテーブルが三卓、
二人掛けが一卓と、おそらくランチ仕様のセッテイング。
12:10の入店で先客は一。その後
食べ終わって出るまでの来客も一。
オーダーは各所に置かれた写真入りのメニューを見ながら直接、
会計は食後に店奥のレジで。
食したのは、
酒かすまぜそば。
値段は1,200円。
1,000円以上のラーメンなら1,200円でセットにできるらしく、
今回の自分のオーダーはまんまその金額なので
アドオン無しでもセット化が可能。
ライスorミニサラダ+小鉢+烏龍茶とのことなので、
迷わずライスをお願いする。
先に烏龍茶と小鉢(ガリ)が出され、
オーダーから11分ほどで、平ための器に入った一杯が供される。
値段相応とも言えるけど、具材の盛り込みが凄い。
蒸し鶏がたっぷり。厚みありしっとりした口当たり。
中央には玉子。卵黄は生、白身は火が通っている。
随分と手が込んでるなぁ。
葱、刻み海苔、干し海老、何れもたっぷり。
底にタレが沈んでいるとのことなので、
先ずは撹拌に専念する。
麺はやや太、厚みある平、ストレート。
茶色い粒子が散在する全粒粉。
ぐみぐみした噛み応えで、小麦麺を食べている充実感。
量は200g強あるんじゃないか。
タレは酒粕の味そのもの。他の調味料と混ぜ、ペースト化されてはいるが
独特の酸味とコク、軽い甘み、発酵し練れた旨味はまごうかたなき。
いや意外とイケるもんだね。正直びっくり。
中途、味変用にと出された山葵を入れれば当然の様に合う。
小鉢に入っているガリを入れても同様。
そりゃそうだ、元は米だものね。
麺を掬い終わった後はライスを投入。
玄米ご飯だね。
これも、米に米だな、と
独りで腹の中で笑う。
当然、美味しいわけで。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
麺量も多いし、味付けもまったりなので、
食べ終わればお腹がずっしり重くなる。
値ははるけど、納得感のある一杯。