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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

トーキョー・ストーリー2013 第三章@トーキョーワンダーサイト渋谷 2013年7月15日(月)

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「私をとりまく世界」の副題が記され
会期は~9月23日(月)まで。

自分が滞廊中にも、かなり多くの人達が訪れ、
当該館でこれほど人影が濃いのは
久しぶりではないだろうか。


一階に展示された『ヌール・アブアラフェ』の作品は
奇怪な趣きと共に、激しい乾物臭も放っている。

壁一面に、向かい合うように、干物の小魚が
集団となって張付けられ、
ひよっとして、これ、元はもっと生に近い状態だったんじゃあないだろうか?
タイトルは〔生よりも死に近い状態〕。


二階の『池田剛介』の〔干渉の森〕は
耳を澄ませばかそけき音が聞こえて来る。

鉢に植えられた緑を湛えた樹が
モーターによって回転させられている。

一方で固定された枯れ木にはピックアップが取り付けられ、
両者が触れ合う時に派生するリズムがスピーカーから流れ出る。

曰く、生者と死者が接触することで生み出される妙なる音は、
妙に澄んで、耳管の中を通り過ぎて行く。


計六名分の展示ではあるが、
何れも体験する我々の意表を突く表現に満ちている。