RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

TWS-Emerging@トーキョーワンダーサイト本郷 2013年9月7日(土)

今回の「Emerging」は「209」~「211」との表示。

イメージ 1


おや、「208」が飛んでいる。
常であれば四人の展示が、
今回は三人となっている。

怪訝に思い館内を仔細に見れば、
「『しようじまさる』の展示は中止になった」旨の告知が
貼られている。珍しい。

で、展示も、下の階から順に、
211 西村有未 [例えば祖父まで、もしくは私まで。こんもり出現]
209 菅 亮平 [White Cube]
210 河合真里 [層の記憶]
と、変則的。


やはり『菅亮平』の一連の作品が自分の感性にぴったり沿う。

直近で良く見かける名前なのに加え、
その廃墟を描いた細密画の筆致やモチーフは
勿論、素晴らしいのだが、
今回はお題の通り、ギャラリー内部の白い壁がテーマ。

展示されている全ての作品が(ほぼ)白く、
配管や出入口・階段が描かれていることで
漸くそうと知れる。

しかも、それに併せて、二階の会場の壁面も
白く塗り直されている様子。

匿名性を帯びたかに見えるギャラリーの空間が、
やはり現実のギャラリーの壁に架かっているいる情景は
マトリョーショカを彷彿とさせ
何とも面白い。


『河合真里』の作品では入り口近くに展示している
〔歩行物〕がユニーク。

一斤の食パンにも見える物体から青虫の様に
足がにょきにょきと生え出し、
今にも歩行を開始しそうな様は、一見ユーモラスではあるが、
ある人から見れば、悪夢そのものだろう。


何はともあれ、会期は
~9月23日(月)まで。

が、公開二週目に突入も
自分が鑑賞中に他の来客はおらずと、かなり寂しい感じ。

ちなみに、当日は三階に『河合真里』が滞廊していた。