RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

山崎博展「動く写真! 止まる映画!!」@クリエイションギャラリーG8/ガーディアン・ガーデン 2009年5月23日(土)

リクルート』が運営する二つのギャラリーを同時に使って開催されている。

イメージ 1
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【クリエイションギャラリーG8】と【ガーディアン・ガーデン】
何れも新橋から徒歩圏だし、企業のギャラリーは(公共団体のものもそうだが)
敷居が低くて良い。


【クリエイションギャラリーG8】の展示は風景がメイン。

カメラを少しずつ移動させながら撮った写真は、太陽が横長に動いて、
一つの画面に複数の時間が存在する、見たことも無い景色。

道を歩きながら都度シャッターを押したスナップを並べてある一角は、
そのまま移動撮影をした映画のよう。ギャラリー内だけでは展示しきれず、
外壁も利用して並べてある。

また初期の作品は、関係した劇団やアーティストの肖像もあり、
寺山修司』『粟津潔』『赤瀬川源平』といった、最近よく見ている人達にも
ふれることができる。

思わず笑ってしまったのは、コピー機を窓際まで移動させ、レンズを付け、
鏡の反射を利用して外の風景を移した(コピーした?)作品群。
これ、写真なの?

初期のものを除けば、何らかの加工が施されている作品が殆んど。
そのバリエーションを見るだけでも十分に楽しい。


一方【ガーディアン・ガーデン】は”桜”。

インスタントカメラを少しずつ巻き上げながら撮った横長の作品。
微妙にブレている部分と、ピントが合っている部分は混在している
奇妙な画面。

またそれ以外にも、色々な技法を使って写した桜の写真が
四つの壁面を埋め尽くす。
でも、全然華やかさは無いんだ、だってモノクロなんだもん。
よ~く見ないと、桜であることさえ分からない。

自由に使える展示場を、近隣で二つ保有しているメリットを
十分に生かした内容。
これからも、この手の企画は多くやって欲しいなぁ。